睡眠評価研究機構代表の白川修一郎さん著、「ビジネスパーソンのための快眠読本」を読んだのでご紹介。
僕は365日24時間自由に生きられる人間だが、その自由な24時間のなかで最も重要視しているのが、睡眠である。
人間は人生の約1/3を眠って過ごす。
そしてこの1/3の睡眠の質の善し悪しが、そのまま、人生のクオリティを決めていると僕は確信している。
あなたの1日は朝始まるのではない。前の夜に就寝したところから始まるのだ。
それぐらい睡眠にこだわる僕は、睡眠に関する面白そうな本があれば、即買いして読んでいる。
今回は「睡眠評価研究機構」代表で医学博士の白川修一郎さんが書いた「ビジネスパーソンのための 快眠読本」という本を見つけて読んだ。
さっそく紹介しよう。
ビジネスパーソンのための 快眠読本 by 白川修一郎 〜 人生の質は睡眠で決まる!!
人生の質は睡眠で決まる
今でこそ睡眠に徹底的にこだわるようになった僕だが、サラリーマン時代は睡眠のことは深く考えていなかった。
残業で夜中まで働いたり、週末には朝まで飲んだり、そして日曜日は昼まで寝ていたりと、睡眠は常に後回し、ほとんど邪魔者扱いだった。
しかし、30代後半に夜型から朝型生活に転換してから、仕事の生産性も上がり、体調も良くなりダイエットもでき、そしてブロガーとして独立までできるようになった。
大げさではなく、僕は、朝型に転換したことが、普通のサラリーマンだった僕がブロガーとして独立し、こうして自由ち生きられるようになった一番のパワーを与えてくれたと思っている。
夜型だったころの僕は、夜中までだらだらと酒を飲みつつネットをうろうろし、いつも睡眠不足でギリギリに飛び起き、日中も怠くて眠い日々を送っていた。
本書では1章のタイトルがずばり「人生の質は睡眠で決まる」として、ビジネスパーソンが睡眠をないがしろにすることの悪影響を述べている。
仕事の集中力の低下、生産性の悪化はもちろん、体調不良、肥満、うつ、そしてガンのリスクまでが睡眠不足により引き起こされると書かれている。
毎日良質の睡眠を取り続けることで、日々ハッピーで集中力も高く、身体も爽快で病気知らずになれるなら、本気で取り組んでみたいと思わないだろうか?
「人生の質は睡眠で決まる」
これは本当に真理だと僕は思っている。
「22時〜2時を含む規則正しい時間帯で毎日7時間睡眠」が理想
冒頭にも書いた通り、僕は睡眠の本はかなりたくさん読んでいる。
その中でも本書は、著者の白川さんが医学博士であり睡眠の権威であることから、他の本よりも具体的かつテクニカルなことまで詳細に書かれていて興味深い。
特に本書で感銘を受けたのは、「規則正しい」睡眠の大切さだ。
白川さんは理想の睡眠時間は7時間と説明している。
そして、この7時間というのは、「毎日規則正しく7時間」が理想なのだという。
夜更かしして寝不足になり、その翌日は早く寝て睡眠負債を返済する。
このようなリズムは、ずっと寝不足よりは良いとしても、日々のリズムが一定になっておらず、睡眠が整わない。
僕自身、夜のイベントがあったり飲み会があったりで生活が不規則になると、それにともなって体調というか集中力レベルも低下するのを自覚できる。
正しいリズムで眠ることが大切なのだ。
眠る3時間前には帰宅する
早寝早起きを習慣化するためには、寝る前にすることを前倒しすることが必須だ。
早く寝たいなら、早くお風呂に入る必要がある。
早くお風呂に入るためには、早く夕食を終える必要がある。
そして、早く夕食を食べるためには、早く帰宅する必要があるのだ。
睡眠時間を整えるというのは、実は、ライフスタイル全体を整えることを意味する。
仕事から早く帰宅するためには、仕事の進め方や出勤時間など、いろいろと工夫しないと整わない場合も多いだろう。
身体を「アクティブモード」から「休息モード」に切り替えるためにも、最低でも眠る3時間前には帰宅することを、白川さんは推奨している。
寝室環境を見直して快眠を
快眠のために大切なことに、寝室の環境を整えることがある。
寝室環境を整えるというのは、具体的に何をいうのか。
要は、良質の睡眠を阻害する要因を、寝室から除外していきましょう、ということだ。
たとえば、「騒音」「光」「温度」「寝具」などだ。
窓の外がうるさいとか、カーテンが薄くて明け方から太陽が入ってまぶしいなどの阻害要因があると、ぐっすり深く眠ることができなくなる。
あと、季節によって寝室の温度はかなり変わるので、パジャマや掛け布団、それにエアコンなどを駆使して、ぐっすり眠れる温度に寝室を整えることも大切だ。
枕やベッドのマットレスも快眠にはとても大切な要因で、合わない枕やマットレスだと、眠りが浅くなってしまい、ひいては体調不良の原因になったりもする。
あと、もう一つ大切なことは、寝室には余計なものを置かず、「眠るためだけの場所」にするよう努力することだ。
パソコンやテレビ、仕事道具などを持ち込んでしまうと、脳や身体が休息モードなるはずの寝室が刺激であふれ、睡眠の質を下げることになってしまう。
寝室環境を整えることは、快眠のためにとても大切なことだと再認識した。
まとめ
この記事を書いている時点で僕は47歳なのだが、よくあちこちで、すごく若く見られる。
自分では若く見えるのかどうかは良く分からない。
だが、もしそう見られるのだとしたら、その理由の大きな部分を、良質の睡眠を追求していることが占めているのだと思う。
22時〜2時の間の深く安定したノンレム睡眠時に、僕たちの身体は成長ホルモンを分泌させる。
この成長ホルモンが、疲労を回復させアンチエイジングに力を発揮するのだ。
睡眠、食事、そして運動、あとは心を整えること。
この4つを整えていくことで、僕たちのQOL(Quality of Life = 人生の質)は劇的に向上していく。
本書は睡眠についてかなり突っ込んだテクニカルな説明もある良書だった。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。