思うこと



1998年3月23日(月)


LaceMaker I / This Mortal Coil


日記のランキングというものについて、ちょっと考えてみた。

僕は日記猿人に登録させてもらっていて、ランキングにも参加している。極力毎日更新しようと思っているし、かなりの数の日記を毎日読んでいる。更新すればそれなりにランキングの上の方に顔を出しているし、累計で考えると随分と上の方にいたりする。

で、他の人がどう思っているのかは知らないけど、僕は僕なりにランキングに対するこだわりというものがある。以前オランダ駐在日記の伊藤靖さんが日記に書かれていたことでもあるのだが、僕にとってランキングというのは更新する励みにもなるし、自分がより良い文章を書くための目標にもなるものだと思っている。

どこかの誰かさんみたいに、ランキングで上に行くことが優れていることだ、などとは僕は全く思わないし、ランキングを他人との優劣を決定する為の道具だとは全然考えない。まあ、文章の上手い下手のことや、日記に記されている生活の面白い詰まらないぐらいのことは他人の文章を読みながら考えたりはするけどね。

ただ、最近思うのは、日記の内容と日記に対する投票って、あんまり密接にリンクしていないみたいだということ。

渾身の力を込めて(少なくとも込めたつもりで)書いた日の日記も、疲れていて短めに済ませた日の日記も、それほど大きく得票に変化を与えていない。だいたい30票から40票の間ぐらいを行ったり来たりしている。僕の日記を定期的に読みにきてくれる人の数は少しずつ増えているのだけれども、投票数というのは日記猿人が一日一票になって以来殆ど変化していない。

で、ちょっと考えてみた。恐らく僕に毎日与えられる30票から40票というのが、僕の日記という存在の限界値なんだろう。この場合の「存在」というのは、僕の文章力や生活の面白さだけではなく、ネット上で活動する僕の行動範囲の限界を端的に示しているような気がする。

僕は基本的にチャットというものが嫌いなので、滅多にチャットはやらないし、メイルが苦手なので(メイルは嫌いなんじゃなくてうまく書けないだけ)積極的にあちこちにメイルすることも少ないから、ネット上で人々と接する機会というのは基本的には日記ということになる。つけ加えるならば、僕はあまり誰か特定の人間とつるんで存在しているという情況が好きではないので、自分を中心としたコミュニティというのは形成されにくいし、また誰かが中心となったコミュニティに精神的に属されているという情況もあまり心地よいとは思わない。更に、僕は昼間会社でネットに触れるということが100パーセント不可能なので、テレホタイムが始まる23時から眠るまでの3〜4時間というのが僕に与えられたネット生活の全てということになる。

もし僕がチャットが大好きな上にやたらと筆まめで、さらに一日中webにどっぷり浸っている時間があるならば、僕はもっともっと自分のネット上でのコミュニティを広げていくことができるんだと思う。もし僕にあと一日1時間でも余分にwebに触れる時間があれば、僕はもっとたくさんのページをブラウズし、もっとたくさんのメイルを書き、相変わらずチャットにはあまり顔を出さないだろう(笑)。

でも現実世界に生きる僕自身はチャット嫌いでメイル無精で夜中しかネットに繋げないという、ごくごく限定された存在でしかない。これは動かし難い事実だ。

日記猿人が出来たのが一昨年の7月23日で、その2週間前ぐらいからβテストで猿人のCGIは動いていた。僕はテストの段階から参加させてもらっていて、あれからもう随分時間が経ったし、投票してくれる人の顔触れも随分様変わりしているのだと思う。

それでもやっぱり僕の日記に投票してくれる人の数はあまり変わらない。

つまりこれが僕がネットの世界で作り出せるマックスなんだと思う。日記を読んでもらったり読んだり、メイルをもらったりメイルを書いたりして、人間同士のコミュニケーションを確立することのできる目一杯の数字なんだと思う。

それが僕にとっての、「コミュニティの定員」。って、これは某長谷川氏の言葉だったな←きゃー、古すぎ(注:はせぴいのことではない、念のため)。

まあいずれにしても、僕は自分の許容範囲の中で精いっぱい頑張っていくしかないんだろう。



LaceMaker II / This Mortal Coil


昨日、本当に懐かしい女性からメイルをもらった。

夏の匂いがする人が遊びにきていた時に、彼女どうしてるかねーと言う話題が出てふとメイルしてみたのだが、あっという間に返信があってすごく嬉しかった。

二年前にはそこら中からリンクされていた彼女の日記。まさにバーチャルリアリティを絵に描いたような謎めいたその存在とページのインパクト。

みんなが彼女に恋をしていた。みんなが彼女の日記を読んだ。パパのことを嫉ましく思ったりもした(かも知れない←きゃー(極私信))。

「電脳の海に漂う僕達はみんな、ネット上での恋人同士なんだ」、彼女の言葉が二年の月日を経てもモニタに鮮明に浮かび上がるように思える。

あれほどのインパクトのあるページには、未だに出会うことができない。

あなたもきっと僕と同じように彼女の「Nice to See You」に再び出会いたくて、日々電脳の海を彷徨い続けているのでしょうか。

ふとそんな気がして。



Tomorrow Never Knows / The Beatles


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