「あの」バカが帰ってきた。そう、あの「情熱と脱線」のバカが。
iPhoneは最新型4Sになり、いよいよ猛烈にインフラ化してきたように思う。
特に感じるのが、iPhone 4Sのホワイトを持っている若い女性がものすごく多いこと。
iPhone 4と4Sは上部のヘッドフォンジャックの脇にアンテナのスリットがあるかないかで一目で判別できる。4Sのホワイト持ちの女性がものすごく多いのだ（僕の奥さんも4Sのホワイトだ）。
でも、せっかくのiPhoneなのに、あまり使いこなせていないという声も良く聞く。
標準のアプリしか使っていない人や、いくつか無料のアプリを試しておしまいという人にも出会う。
それでもいいんだけど、ちょっともったいない。せっかくのiPhone 4Sなんだから、徹底的に楽しんで欲しいと願ってしまう。
そんな不慣れなiPhoneユーザーはもちろん、使いこなしている人も、皆が楽しめる本が出た！その名も「iPhoneバカ」！
「バカ」は誰だ？
それはもちろん著者美崎栄一郎さんだ。自分で名乗っているのだから間違いない。美崎さんはiPhoneバカなのだ(^-^)。
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何故美崎さんが「あの」バカなのか。実は彼は「iPadバカ」という名著を書いた張本人なのだ。
ただのiPadバカかと思ったら、ついにiPhoneバカにもなってしまった！
ちなみにiPadバカのレビューはこちらにあります↓
さて、美崎さんもiPhoneバカだが僕も相当のiPhoneバカである。
その証拠と言っては何だが、実は僕は著者の美崎さんと一緒にiPhone 4Sを購入したのだ。銀座のAppleストアに一緒に並んで同じカウンターでお隣同士で購入手続きをした。いわば戦友である。
そんなiPhoneバカであるところの僕がこの本を読んで感じたのは、「やさしく」「楽しく」そして「マニアック」に、という一見矛盾した3つのポイントを追求しているなあ、ということ。
まず「やさしさ」については、とにかくこの本の美崎さんの文体を読んでもらえばすぐに分かる。
すごく軽快でしかも柔和な、語りかけるような口語体で書かれている文章は、直接美崎さんとお話ししているような気持ちになる。
iPhoneを買ったばかりで使い方が良く分からない人が手に取っても、するすると読み進めることができる。
とってもハードルが低い設計になっているのだ。
次に「楽しく」という点については、美崎さんが実際どのようなシーンで使うかがかなり細かく書き込まれているため、リアルに使い方が想像しやすいのと、あとはもう恒例の美崎節の一部となっている脱線の楽しさだ。
前作「iPadバカ」でも散々脱線していたが、今回も脱線が楽しくて読んでいてニヤニヤしてしまう。ひどい時には脱線したまま紙面が尽きてしまって終了というコーナーもあるのだが（笑）、あっちにふらふら、こっちにふらふらと関連したテーマをするすると渡っていく構成が、カジュアルで飽きさせない。
もちろんこの脱線は意図的に構成しているものである。iPadバカの時も感心したものだが、すごい高等テクニックだと思う。
そしてマニアックさについてだが、やさしさと楽しさにつられてホイホイと読み進むうちに、実は結構な「沼」にはまり込むように本書は作られている。
仕事からプライベートから遊びから勉強から、全部をiPhoneでこなそうという「iPhoneバカ」だけに、探求心やチャレンジ精神も素晴らしく、音声認識メールクラウドとPastebotの組み合わせなどは感心してしまう。さすがバカ（笑）！
iPhone用のトリセツ本やガイドブックは良書がたくさんあるが、その中でもこの本はもっとも著者の顔と情熱が良く見える本と言えるだろう。何てったって自分を「iPhoneバカ」とまで名乗る人はなかなかいない。
iPhoneを買ったばかりで使いこなし方が分からないという人も、自分なりには使いこなしているけど「バカなんていうレベルのヤツは一体どんなことやってんだ？」という怖いもの見たさの人も、脱線ワザにニヤニヤしつつしっかり勉強になるという素晴らしい本。
バカが読んでも素晴らしいと思った！オススメ！
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著者／出版プロデューサー／起業支援コンサルタント／ブロガー／心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった！40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。