皆さんお忘れかもしれないが、この世の中にデジカメが普及してまだ10年ちょっとだ。
僕が最初にデジカメを買ったのは2001年の11月のことだから、丁度10年だ。
デジカメが普及したことで、僕らは写真を撮る時に必要だったフィルムという制約から開放された。
それまでは写真を撮るのには大変なお金がかかった。
フィルムは24枚とか36枚しか撮れなくて、しかも現像代とプリント代が別にかかった。
だから写真を撮る際にはシャッターチャンスを慎重に考えたし、できるだけ有意義な写真を撮りたいがために、どうしても集合写真ばかりになった。
でもデジカメが登場したお陰で、写真はほとんど無料みたいなものになった。
もちろん厳密にいえばSDカードの料金やパソコンのHDDの占有領域に対してはお金がかかっているのだが、従来かかっていた現像やプリント料金に較べたら、タダみたいなものだ。
そして枚数もほぼ無限と思えるくらいたくさん撮れるようになった。
SDカードやコンパクト・フラッシュの容量がいっぱいにならない限り、撮り続けられるし、SDカードには何千枚もの写真を格納することができる。
カメラがフィルムからデジタルに移行したことを「第一の革命」と呼ぼう。
でも、実はカメラ第2の革命が起こっていることを、意外にも知らない人が多いのは何故だろう。
もちろん読者の方の中にはガジェット大好き!という方も多いだろうから、その方達は当然ご存知だと思う。
でも一般の方達はまだこの革命のことをほとんど知らない。第2の無血革命のことを。
友人のべっくんこと北真也氏の3冊目の本が出た。「できるポケットEye-Fi公式ガイド」という本だ。
第2の革命について詳細に書かれた本だ。どれほど凄いことが起こっているのか、是非知って欲しい。
できるポケット Eye-Fi (アイファイ) 公式ガイド 写真がもっと楽しくなる基本&活用ワザ 70北 真也 インプレスジャパン 2012-02-23 売り上げランキング : 1708
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デジカメはもうパソコンにつながなくていい
ほとんどの方はデジカメで写真を撮ったら、USBケーブルでデジカメまたらSDカードのスロットを接続して、パソコンにデータを吸い出して保存しているのではないだろうか。
Macの人はまだいい。iPhotoやApertureという素晴らしい画像管理アプリがあるからだ。iPhotoはMacを買えば無料で付いてくるのだから凄い。
それでも写真のデータ管理はとても面倒だった。
Eye-Fiが生まれるまでは。
Eye-Fi Online Store
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いま、革命は第2段階に突入している。
Eye-Fiを使えば、デジカメで撮った写真はもうパソコンにつながなくていいのだ。
どうするかって?
SDカードの中の写真が空を飛んでパソコンに飛び込むんだよ。
僕は質の悪い冗談を言っているのではない。本当に写真が空を飛んでパソコンに飛び込むのだ。
Eye-FiはSDカードだ。ただのSDカードではない。本体の中に無線通信機能を備えているのだ。
見た目は普通のSDカードとまったく変わらない。どのデジカメでも、SDカードが使えるカメラなら普通に使える。
あと必要なのは無線LAN環境だ。自宅のWi-Fiでもいいし、モバイルルーターでもいい。公衆無線LANでもいい(制約あり)。
Wi-Fiの電波を使って、僕らが撮った写真が空を飛ぶ。
これホントの話し。
永遠にいっぱいにならないSDカード
デジカメは気軽に写真が撮れるので、データがどんどん溜まってしまう。
まだまだ余裕と思っていたのに、肝心な時にSDカードが満タンで写真が撮れず慌てたことはないだろうか。
僕は昔友達の結婚式で調子に乗ってバンバン写真を撮っていたら途中でカードがいっぱいになり、最後のクライマックスが撮れないというとても悲しい想いをしたことがある。
ところが、Eye-Fiは永遠にいっぱいにならないのだ。
何故か。
それは、ある程度カードがいっぱいになってきたら、パソコン(厳密にはサーバ)に転送済みの写真を検知して、自動で削除してくれるからだ。
パソコンにつながなくて良くて、しかもいっぱいになる前に削除してくれる。
この便利さが想像できるだろうか?
Eye-Fiを買って設定を終えたらデジカメに入れる。
そうしたら、もう二度とデジカメからEye-Fiを出す必要はないし、デジカメをパソコンにつなぐ必要もないのだ。
10年前の僕らにもしこの話をしたら誰も信じないよね?
デジカメ写真が空を飛んで勝手にパソコンに入り、いっぱいになる前に転送済みのものを削除してくれるなんて。
巻末のインタビューでいしたにまさきさんが言っている。これは革命なんだと。
デジカメからiPhoneに写真が転送される
散歩をしながらデジタル一眼レフカメラできれいな花の写真を撮った。
これをTwitterで友達に見せたい。あなたはそう思う。
今までは、それを実現するためには、めちゃくちゃ面倒くさい手順が必要だった。
デジカメをパソコンとつないで写真を吸い出し、パソコンからTwitterクライアントに写真を載せて投稿する。
当然歩きながらなんかできない。ノートパソコンとケーブルが必要だった。
でもEye-Fiなら、デジタル一眼レフで撮った写真はその瞬間にiPhoneに転送される。
空を飛ぶのだ。
iPhoneに転送された写真はすぐにTwitterに送ることができる。
ケーブルもパソコンもいらない。あっという間だ。
つい先日、シゴタノ!タスクカフェというイベントに出た。
イベント終了後のランチ会で、僕はデジタル一眼レフNikon D7000で料理の写真を撮った。
単焦点レンズだからきれいにボケるのだ。
こちらがNikon D7000で撮影した写真。
そしてその写真はその瞬間にiPhoneに転送される。
iPhoneに転送された一眼レフの写真をiPhoneアプリ、miilで開き、加工して投稿した。
miil 1.2.0(無料)
カテゴリ: 写真/ビデオ, ソーシャルネットワーキング
販売元: FrogApps, Inc. – FrogApps, Inc.(サイズ: 9.1 MB)
全てのバージョンの評価: (67件の評価)
これがmiilから投稿した加工済みの写真。
miilから写真はTwitterとFacebookに転送され、僕の友達に瞬く間に公開された。
ケーブルなし、パソコンなし。みんなでワイワイおしゃべりしている間に片手でサクサクっと完了してしまう。
一眼レフの写真が一瞬でiPhoneから世界へ跳んでいく。
体験すると分かる。これは凄いのだ。
撮影した瞬間にFlickrやPicasaにアップできる
写真は再現性がないデータだ。
一度失われたら二度と戻らない。貴重なものだ。
パソコンのデータは絶対にバックアップをとるべきだが、意外にもバックアップを取っていない人がいてビックリする。
音楽やアプリのデータはいい。もう一度ダウンロードしたり読み込ませれば再現できる。
でも写真や自分が作成したドキュメントデータはHDDがクラッシュしたら二度と戻らない。
絶対バックアップが必要だ。
僕は外付けHDDに全データをバックアップしているが、それだけでは足りないと思っている。
家が火事になったり地震で家が倒壊したら外付けHDDも一緒にダメになってしまうだろう。
バックアップは遠隔地にも持つ必要があるのだ。
だから僕は書類はDropboxやSugarSyncに、そして写真はFlickrに全部バックアップを取っている。
そうしておけば、万が一火事で家が燃えてしまっても、自分さえ無事なら、翌日からでも仕事を再開できる。
パソコンは買い直す事ができるが、データは買えないのだ。
写真のバックアップは面倒くさい。
DropboxやSugarSyncに入れるには容量が大きすぎるのだ。
そこで僕はFlickrに全部の写真をアップロードしている。
以前はこれが面倒な作業だった。毎日前日の写真をiPhotoからFlickr Export for iPhotoを使ってアップロードするのだ。
でも、Eye-Fiを使えばここでも奇跡が起きる。
デジタル一眼から写真をiPhoneに飛ばし、iPhoneからMacに飛ばす。
そしてその時に、同時に全写真をFlickrにもアップロードできてしまうのだ。
最初に一度設定するだけだ。あとは何もしない。
ただ写真を撮る。それだけで写真は全部Flickrに上がっていく。
デジタル一眼で撮った写真も、iPhoneで撮った写真も全部が黙々と空を飛び、アメリカのFlickrのサーバと僕の自宅のiMacへと飛んでいく。
対応サービスはFlickrだけではない。PicasaもOK、EvernoteもOK。
僕らはもう、写真の管理もバックアップも心配しなくて良いのだ。
安心して、より楽しい写真をたくさん撮り、友達と共有することに専念しよう。
まとめ
「写真」と僕は言ったが、Eye-Fiで転送できるのは写真だけではない。
SDカード対応のスキャナーなら、スキャンした画像だって送れるし、今ならほとんどのデジカメが動画対応しているから、動画だって送れる。
画像や動画の管理にいま、大きな革命が起こっているのだ。
Eye-Fiは革命的製品であるゆえ、まだまだ実験的な部分も多い。
以前僕は「まだ実用的ではない」と判断したこともあり、去年「デジイチでは使わない」というエントリーを書いたこともあった。
だが、製品は信じられないスピードで進化している。
まず、iPhone 4からiPhone 4Sになったことで、iPhoneの処理速度が劇的に向上した。
さらにEye-Fiのソフトウェアのバージョンがどんどん上がり、信頼性が改善されてきた。
そしてモバイルルーターの通信速度が劇的に向上してきているため、従来「遅い」と感じた外出時の通信も、ずいぶん快適にできるようになってきた。
大きなデジタル一眼の望遠ズームで撮った写真がその場でiPhoneに飛び込んでくる。その写真は何もしなくてもiPhoneから僕の自宅のMacとFlickrのサーバにアップロードされている。
しかも僕はデジタル一眼で撮った写真を、その場でFacebookやTwitterで友達と共有している。
夢のような世界だ。
10年前の世界の人にこの話をしたら、レベルの低い冗談だと本気で思うだろう。
だからこそ、この革命を皆さんにも体験して欲しい。
Eye-Fi革命を是非あなたのデジカメで!
プレゼント!
ベック君の新刊ということで、早くからアマゾンに予約をしていたところ、発行元のインプレス様よりご献本を頂いたため、同じ本が手許に2冊ある。
新品の一冊「できるポケットEye-Fi公式ガイド」を抽選で1名様にプレゼントします!
今回はTwitterの懸賞サービス、「アタッター」を利用して募集しますので、Twitterをご確認ください。
[blackbirdpie id=”175412094756335616″]
応募締め切りは3/8(木) 23:00とします。
当選者の発表は、3/9にアタッターで行ない、このブログでも発表します!
では皆さん、お楽しみに!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。