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お金が貯まるのは、どっち!? — 自由に生きる人が身につけるべき 5つのお金の法則

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皆さんは、お金が大事だろうか?お金を大切にしているだろうか?

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僕は41歳のときに17年間サラリーマンとして勤めた会社を退職してフリーになり、去年会社を設立した。

正直いって、独立する前と後では、お金に対する考え方が、180度変わってしまった。

独立前は、お金というのは、「会社からもらうもの」だと思っていた。

もちろん仕事を頑張れば昇給することはあったし、業績が良ければボーナスが増えることもあった。

でも、それらはすべて「会社」という枠組みの中でのことであり、毎月決まった日に決まった金額を受け取る、という図式に違いはなかった。

 


 

それが、独立をしてフリーになった途端に、「毎月同じ金額を決まった日にくれる人」などという存在は、世界中どこを探してもなくなった。

お金と自分の間にあった、「会社」という「安全弁」がなくなってしまったのだ。

僕に起こったお金に対する変化については、また別の機会に書こうと思うが、フリーになって僕はお金の大切さと、そして、お金の厳しさ、お金の楽しさ、お金の面白さなどを、従来の100倍くらい味わうようになった。

そんな僕が、最近お金に関する素晴らしい本を何冊か立て続けに読んだ。

今日紹介する「お金が貯まるのは、どっち!?」という本も、そのうちの一冊だ。

お金が貯まるのは、どっち!?菅井敏之 アスコム 2014-03-15
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著者の菅井敏之さんは、元三井住友銀行支店長で、いまは独立してアパート経営などで年間7,000万円の不動産収入があるという。

さっそく紹介しよう。

 

 

 

お金が貯まるのは、どっち!? — 自由に生きる人が身につけるべき 5つのお金の法則

法則1. メガバンクと信用金庫、口座を開くならどっち?

正直に告白しよう。

僕はこの本を読むまで、信用金庫の存在価値が、ほとんど分かっていなかった。

複数の銀行に口座は持っているが、全部メガバンクかネット銀行ばかり。

地元の信用金庫に口座すら持っていなかった。

長くサラリーマンをやっていたので無理もないと言い訳するが、僕は長年銀行というのは、「給与が振り込まれて、光熱費や家賃が引き落され、現金を引き出す場所」としか捉えていなかった。

だから、大都市圏ならどこにでも支店があって便利な「メガバンク」にばかり目が行っていた。

 

 

しかし、菅井さんの答えは、「お金が貯まる人は信用金庫に口座を作る」と断言する。

以前の僕のように、サラリーマンとして給与を受け取るだけの人生をずっと歩むなら、メガバンクでもいいのかもしれない。

しかし、実際の僕のように、会社を退職して独立し、自分のビジネスを始めたなら、その価値観は一変する。

新しい事業を立ち上げるには、資金が必要になる。

そのときには銀行は、ただ預金をしたり、現金を引き出す存在ではなく、事業資金を融資してもらう、とても大切な存在になるのだ。

もし僕らほとんど個人事業主的な、「マイクロ法人」が融資を受けたいと願っても、メガバンクには「ほとんど相手にされない」のだ。

 

 

その点、信用金庫というのは、大手メガバンクが相手にしないお客さまを相手にすることで、ビジネスを成立させている。

だからこそ、融資が必要になったときに慌てるのではなく、もともとの「給与振込口座」を信用金庫に開設して、信用金庫の口座に預金をコツコツと積み立てるのだ。

菅井さんは「信用金庫なら『王様』として扱ってくれる」と書いている。

 

「信用金庫にとって、口座に500万円の預金があれば、得意客です。1,000万円の預金になれば、担当者がつくような扱いになります。ところが、メガバンクの口座に1,000万円の預金があったとしても、担当者がつくこともなければ、特別扱いされることもありません」

 

地元の零細企業や個人商店を相手に商売をしている信用金庫こそが、あなたが実際にビジネスで事業資金を調達したいと願ったときに、力になってくれる可能性が高い。

だからこそ、自分の預金も、大手メガバンクではなく、信用金庫に積み立てるべき、というわけだ。

菅井さんは、メインの口座を信用金庫に持ち、メガバンクやゆうちょ銀行に緊急用にお金を引き出す口座を用意すると良い、と書いている。

 

 

 

法則2. クレジットカードを持つなら2枚と4枚、どっち?

最近はクレジットカードをやたらと作らされることが多い。

しかし、菅井さんは「クレジットカードはたくさん持ってはいけない」と書いている。

手持ちのカードの枚数が多くなっても、キャッシング枠の総額は、あなたの年収に見合った額に設定されるため、手持ちカードの枚数が増えると、1枚あたりのあなたの限度額は低くなる。

つまり、カード会社ごとのあなたの信用が低くなってしまうことを意味するのだ。

さらに問題になるのは住宅ローンを組むときだ。

銀行が住宅ローンを融資するときの基本的な考え方は、「返済利率を収入の35%以内に抑えること」だ。

この35%という数字には注意が必要で、「ほかの借り入れと合わせたトータルが35%なのです」。

クレジットカードでキャッシングやリボ払い、分割払いなどをしていると、一ヶ月あたりの住宅ローン設定額が低くなってしまう。

結果として、住宅ローンで借りられる額が少なくなってしまい、金額的には返済可能なのに、審査で落とされるということになってしまうのだ。

 

 

さらに最悪なのが、カードを複数持って、バラバラに使っていると、それぞれのカードの使用額や支払い日、支払い金額が把握しづらくなることだ。

カードによって引落日が異なり、引き落とし口座も違ったりすると、うっかり入金を忘れて、引落日に落ちない、ということが起こりやすくなってくる。

銀行にとって、「貸したお金が返ってこない」ことは最悪の事態だ。

「入金遅れ」は金融機関が共有する情報機関に記録される。

そして、入金遅れが繰り返される人は、「信用できない人」として、金融機関全体からレッテルを貼られてしまう。

いざ自分が住宅ローンを組みたいと思ったときに慌てても遅い。

だからこそ、クレジットカードの枚数は極力少なくし、1枚を持ち歩き、もう1枚は自宅で「予備」として保管するようにする。

そして、引き落とし口座は給与振込口座と同じにして、入金遅れが起こらないよう、十分注意したい。

 

 

 

法則3. コンビニと銀行、お金をおろすならどっち?

この質問には、多くの方が「銀行」と答えるのではないか、と菅井さんは書かれている。

なぜか、それは、「コンビニでお金をおろすと、つい必要ない買い物をしてしまうから」という答えが多いだろう、と推測している。

それに、コンビニのATMは手数料を取られるケースも多く、手数料が無駄だから、というのも回答に多いだろう。

では、正解が「コンビニ」ではないなら、本当に「銀行」が正解なのだろうか?

コンビニか銀行かが問題なのではなく、どちらでおろすにしても、「無計画」おろすのではお金は貯まらない。

「手持ちのお金がなくなったから」おろす、という感覚でお金をおろすのではなく、予算を組んでお金をおろすことが大切だ。

「毎月4万円で生活する」と予算を組んだなら、それを4等分して、毎週月曜日に1万円をおろし、その予算の中で生活をする。

決まった予算の中で生活する習慣こそが、お金が貯まる人の習慣なのだ。

 

 

 

法則4. 長財布と折りたたみ財布、お金が貯まるのはどっち?

長財布にするか折りたたみ財布になるか。どちらがお金が貯まるか。

これは良く議論になるテーマである。確か本も出ていたように思う。

菅井さんは、銀行員として多くのお金持ちを観察してきたという立場で、ずばり「お金持ちは長財布。そう言い切って間違いありません」と断言している。

なぜか。

それは、その人が、「お金をどう扱っているのか」が、財布に現れるからなのだ。

成功者たちは、お金の大切さを分かっている。だから、お金を折らずに、お金にとって心地のいい環境である長財布を使うのだ。

また、レシートやポイントカードでパンパンに膨れた財布も、「やめたほうがいい」と菅井さんはアドバイスしている。

その理由は、「人がゴミだらけの家に住みたくないのと同じように、これではお金がかわいそうです」。

「財布はお金の家である」。

なにも高価な財布にする必要はないが、レシートやポイントカードなどは必要最低限に整理して、いつも清潔に保つ。

それが、お金が貯まる人の「財布の習慣」なのだ。

 

 

 

法則5. 机がきれいな人と汚い人、お金持ちになるのはどっち?

誰でも机はキレイな方がいい、と思うだろうが、銀行員だった菅井さんの視点はそれだけではない。

銀行員として融資先の企業を訪問する機会が多かった菅井さんは、訪問先企業では、デスクの上だけではなく、会議室やトイレなど「共有スペース」が整頓されているか、キレイに整っているかを重点的にチェックした。

業績の良い会社は、経営陣による社内教育が行き届いているため、オフィスが清潔に保たれている。

とくに、会議室やトイレなどの共有スペースは、気づいた人がやるか、役割分担するかしないとキレイに保てない場所なので、その会社の状態が良く分かるのだ。

 

 

さて、では机が汚い人はまったくダメか、というと、そういうわけではない。机が汚い人の中には、爆発的にお金を稼ぐ力を持っている人もいる。

しかし、「この人たちの問題点は、『稼げばいい』と思っているところ」だという。

菅井さんは以下のように書いている。

 

「覚えておいていただきたいことは、お金を『稼ぐ力』と『管理する力』は、まったく異なるということ。資産を形成するためには、この2つの力が両方必要なのです」

 

机が汚い人の多くは、お金を稼ぐ力はあっても、お金を管理する力がないため、いくら稼いでもお金が手もとに残らない、という状況になりやすい。

「稼ぐ力」と「管理する力」を共に備えれば、資産はぐっと増え始めるのだ。

 

 

 

まとめ

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いかがだっただろうか?お金が貯まる人、貯まらない人、どちらの行動をあなたはとっていただろうか?

この本の後半は、菅井さんが実践されてきた、不動産投資による資産形成に関する情報が盛り沢山で、こちらもとても興味深い。

このブログ記事のタイトルに「自由に生きる人が身につけるべき」とつけたのは、多様性の時代、21世紀には、「会社からの給与だけで生きる人」は徐々に減っていくと思ったからだ。

僕のようにフリーで生きる人、副業をしていく人、複業を選ぶ人、どんどん増えていくのではないかと思う。

そのような生き方を選ぶなら、銀行とのつき合い方も当然変わってくる。

会社経営者ほどではなくても、事業資金を工面する必要も生じるだろうし、事業が軌道に乗るまでの期間の運転資金が必要ということもあるだろう。

また、個人が豊かに暮らすためには、当然老後の生活のことも考えつつ、ビジネスを展開する必要がある。

個人事業主には定年がなく、いつまでも働けるが、退職金もなく、老後の生活のことを考えながらビジネスを展開しなければならない。

本書は、それら自由な生き方を模索する人たちにとっても、強力な武器となる、名著だと感じた。

すでに発売後35万部以上売れまくっているとのこと。

オススメです。

 

 

 

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