本棚の物理的限界を嘆く
僕は天井近くまで届く本棚を4棹持っている。
それだけの本棚があっても、紙の本を持ち続ける限界と、常に対峙してきた。
本棚が満タンになれば、10冊買ったら10冊出て行かないと、秩序が維持できないのだ。
もちろん、段ボール箱に入れて床に置いておく、とか、クローゼットに押し込めるなどのオプションはある。
でも、それも早晩破綻する。
立花隆さんのように、書庫を作れるくらいの大物になればいいんだけど、僕は一文字違いだけどそうじゃない。
実は、この話しを書きたくなった理由がある。
先日村上龍さんが亡くなり、僕は彼の初期エッセイ集を再読したくなった。
「村上龍全エッセイ 1976-1981」というタイトルで、講談社文庫から出ていた。
僕が20代後半、小説家を目指していたころに、何十回も読んだ本だ。
ところが、どんなに探しても、僕の本棚にこの本がない。
どこかの誰かが僕の本棚から「村上龍全エッセイ 1976-1981」を盗んだ可能性はゼロだ。
ならば、僕があの本を自分の手で処分したに違いない。
人生には様々なフェーズがある。
自己啓発書、ビジネス書だけに傾倒していた時期に、文芸書を大量処分した記憶がある。
恐らく、その時期に「村上龍全エッセイ 1976-1981」も処分してしまったのだろう。
今となってみれば、「何とバカなことをしたんだろう」とも思うが、処分した当時は「もう読まないだろう」と思った自分がいたのも事実。
そして、本棚には物理的な限界がある。
僕は電子書籍は嫌いなので、あくまで紙で読みたい。
ならば、過去の自分の行動を後悔しても仕方がない。
「村上龍全エッセイ 1976-1981」にもう一度出会えるよう、あちこち覗いてみようと思う。
しかし、村上龍の作品でも、講談社でも、絶版になるんだね。
そっちの方がショックだったかも。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。