9. 痛みはからだの警報装置
なぜ痛みは起こるのか。
身体がイジワルをしているのではない。
それは、身体が発する警報装置なのだ。
たとえば腰痛。
腰に負担がかかる無理な姿勢を続けていたり、仕事がハードすぎる状態で身体が負担を感じると、身体は「痛み」という形で警告を発する。
「もう無理させないで!休んで!」ということだ。
それが腰痛という形で現れる。
そこで大人しく休めば痛みは軽減されるのだが、言うことを聞かずにさらに無理をする人もいる。
すると、からだは警告を無視されたことに対して怒るのだ。
そして、より強い痛みで警報を鳴らす。それがぎっくり腰として現れる。
激痛により身体は強制的に休むことになり、人間は身体の言うことに従わざるを得なくなるのだ。
しかし、そのような最終手段に出られる前に、身体がまだ「ささやき」程度の警報を発している段階でケアしてあげることが大切だ。
身体には「自然治癒力」という名医が備わっている。
不調になる前の段階で、身体を丁寧にケアしてあげることで、「身体の存在を感じない」自分を維持することこそが、究極の健康なのだ。
10. 自然治癒力が目覚める「7つの習慣」
健康のプロ、高橋さんが推奨する「自然治癒力が目覚める「7つの習慣」を紹介しよう。
人間誰しも病気や不調はイヤなものだ。
自然治癒力と対話し、日々高い健康レベルで暮らせるよう、習慣を身に付けよう。
1. 24時間正しい姿勢を身に付ける
2. らくらくストレッチを習慣にする
3. ほぐし運動をする
4. 休養と睡眠でしっかりナマける
5. 寝る直前は目を休める大事な時間
6. 昔ながらの健康法、これがおすすめ
7. 痛みが出たらがんばらないテクニック
これら7つの習慣は、いずれも本書に詳しく説明がされている。
興味のある方は是非読んでみて欲しい。
まとめ
偉そうに書いてきたが、僕が昨年高橋治療院を最初に訪れた時、僕は激しい肩の痛みに襲われていた。
いわゆる「ぎっくり肩」の状態だ。
朝、顔を洗うために腰をかがめたら、腰ではなく肩が「ギクッ」となり、激痛でまったく動けなくなった。
痛みに悶絶しながら治療院を訪れ、治療してもらったのだが、その時に深く反省した。
一度激痛を伴う炎症を起こしてしまうと、仕事も出来ないし人と会うこともままならない。
当時は執筆や講演が超多忙で、しかも毎日毎晩会食が入り、日本中を飛び回っていた。
身体の声なんか全然聴いていなかったのだ。
激しい痛みが治まり、表立った不調がなくなってからも、僕は治療院を定期的に訪れ、身体の歪みを取り、コリをほぐしてもらっている。
なぜか。
不調がないうちに身体をケアすることで、不調にならない身体を作りたいからだ。
そして、さらなる理想は、定期的なケアも必要がないくらいに、コリや痛みがない状態だろう。
バキバキに凝った肩は、いくらほぐしてもらっても、またすぐに戻ってしまう。
理想の状態に近づけるにはどうすればいいか。
それが書いてあるのがこの本だったのだ。
正しい姿勢で暮らすことは、僕が想像していた以上にインパクトがあることだった。
肩こりが軽減すると呼吸が深くなり、気持ちがゆったりしてくる。
ゆったりした気持ちで生活すると、新しいアイデアが閃いたり直観が働く機会が増える。
直観が働くと行動するのが楽しくなり、毎日がワクワクしたものになっていく。
昨年11月、僕は疲れ切っていた。
書籍も書きたくない、セミナーももう疲れた、ブログも更新が面倒だ。
身体も心も悲鳴を上げていたのだが、僕はそれを無視していた。
そんな僕に、身体が激怒して、激しい痛みを伴う「ぎっくり肩」を僕に突きつけた。「いい加減にしろ」と。
身体の声を聴くためにも、正しい姿勢が大切だ。
本書はとても分かりやすい文体で書かれ、誰でも簡単に正しい姿勢を理解できる。
肩こり腰痛などの悩みがある人も、偏頭痛や生理痛などが激しい人も、是非ご一読いただきたい。
そして、もし直接高橋さんの治療を受けられたいなら、三軒茶屋の高橋治療院に行ってみるのもおすすめだ。
治療院は完全予約制。Webはこちら。
保険は効かないのだが、治療費は一律で安心。
不調になったら医者に行くのではなく、不調にならない身体を作り維持することに時間とお金を使いたい。
素晴らしいご本でした。高橋さんありがとうございました!
オススメです!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。