6. 効率を目指すと、つまらない人生になる
6つめの柱は「時間」である。
仕事においては効率を重視することは大切だ。
しかし、「人生」において効率を目指すことはどうだろう。
何においても効率化することを目指せば、人生はどんどん味気ないものになっていくだろう。
効率だけを追求すれば、人生に趣味が入り込む時間はなくなってしまう。
お金と一緒で、「儲ける」「貯める」ことだけを追求したら、無駄遣いは1円たりともしてはいけない、ということになる。
しかし、そういう人生が果たして楽しく豊かと言えるだろうか？
僕らは「時間を無駄にしないために生まれてきた」のではない。
「心から充実した時間を楽しむために生まれたきた」のではないだろうか。
メリハリをつけ、徹底的に効率化する部分と、一見無駄に見えても豊かで楽しい時間を過ごす部分を棲み分けることが大切だ。
7. 習慣である程度の健康は維持できる
僕たちは自分の寿命がいつ尽きるのかを知ることはできない。
突然の事故や災害などで、思わぬ形で命を落とすこともあるし、急病で突然人生を終えることもある。
そればかりは予測できない部分であり、宿命ともいえる部分。コントロール不可能な領域だ。
しかし、僕たちは自分の寿命をコントロールできる部分もある。
それは健康的な習慣を生活に採り入れることで実現できる。
タバコを吸わない、適度な運動をする、良質の睡眠をしっかりとる、塩分や脂肪の採りすぎをしない、ファストフードを避ける、定期的に健康診断を受ける。
そのような日々の小さな積み重ねが、僕たちの寿命を大きく変えていくのだ。
僕は38歳までは体重105kg、体脂肪率30%近くの肥満体だった。
あの頃の僕の生活習慣はひどかった。
脂っこいものばかり食べ、ガバガバと酒を飲み、まったく運動をせず、不規則な生活をしていた。
健康診断の数値もひどいもので、医師から「肝硬変、糖尿病、脳卒中、痛風などにいつ罹ってもおかしくない」と言われていた。
しかし生活習慣を変えて25kgのダイエットに成功し、僕の健康診断の数値は「オールA」になった。
体内年齢は恐らく20歳以上若返っていると思う。
僕のダイエットチャレンジについては、こちらの記事をぜひご覧ください。
コントロールできない部分は致し方がないが、コントロールできる部分を変えることはできる。
自分の寿命を最大限楽しむためには、習慣を変えることが大切だ。
8. 自由意思で、自分の運命を変える
8番目は「運」と「運命」についてだ。
人生には自分の力ではどうすることもできない部分「宿命」と、自分の力で変えていくことができる部分「運命」がある。
宿命は生まれながらに決まっていることで、親や環境、家がお金持ちかどうかなど、自分ではコントロールできない部分を指す。突然の交通事故や災害に見舞われるなどもこちらに分類される。
運命は自分でコントロールできる部分、変えられる部分である。
あなたの5年後、10年後を想像してみて欲しい。
その10年後のあなたの未来は、あなたが望むような楽しい未来だろうか？
もしあなたが想像した未来があなたの望む形ではないなら、人生を変えるために、あなたはどれだけ積極的に行動しているだろうか。
ここは非常に重要なポイントだ。
ほとんどの人は、自分の人生に満足していない。
しかし、満足していないのに、自分の人生を変えるための努力を何もしていない人がほとんどだ。
人生にはコントロールできない領域とコントロールできる領域がある。
「会社を辞めたい」と思うなら、辞めるための行動を起こせばいい。
「妻子がいるから辞められない」というのは、コントロールできない領域ではない。
「妻子がいるから独立よりも安定したいまの生活を優先する」という選択をあなたがしているのだ。
あなたのコントロール下において、あなたがあなた自身に「自分は変わらない」という選択をしているだけのことだ。
自分の運命を変えるにはリスクを取る必要がある。
しかし、リスクさえ取れば、僕たちは自由意思で自分の人生を、自分の運命を、自分の好きな方向にコントロールしていくことができるのだ。
大きなことからだと怖いなら、日常の小さなことからやってみるといい。
人生は、意外に簡単に変えられる。リスクを取る勇気さえあれば。
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著者／出版プロデューサー／起業支援コンサルタント／ブロガー／心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった！40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。