13年連用 思うこと(独酔亭日乗)
11月23日
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2008年11月23日(日) くもり 時々 雨
【金沢へ/どたばた/兼六園の紅葉/必殺!乙女寿司】
朝早く起きて支度をしてニナとともに出発。今日から二泊三日の金沢旅行である。ANAのマイルで航空券をゲットしたのでお得な旅行である。楽しみだ〜。
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羽田空港に到着してまずは荷物を預ける。本当は荷物は手荷物にして機内に持ち込もうと思っていたのだが、僕が持っていたカメラの三脚が手荷物に出来ないとのことで、ならば身軽になろうということで二人のバッグも預けることにした。
荷物を預けて保安検査場にさしかかった時に、預けた荷物の中に電源が入ったままの携帯が入っていることを思い出した。プライベートで使用しているiPhoneは手許に持っていたが、仕事で使うドコモの携帯は休日は使わないと思って鞄に入れてしまったのだ。ひえー。
仕方ないのでその辺りにいた職員さんを捕まえて事情を説明すると、やはり荷物を一旦戻すので、そこで携帯を抜き取って欲しいとのこと。うわーん。この時点で出発25分前。ニナは先に搭乗口に移動してもらう(最後ダッシュすることになる可能性があるから、と職員さんに説明される)。
で、カウンターで待つのだが、なかなか荷物が戻ってこない。まあそりゃそうだよな。システマティックに次々とコンテナに入れていく作業を中断して特定の荷物だけを普段とは逆向きに流すってのは、そう簡単なことではないだろう。いやあ皆さんに迷惑かけてしまったなあ。
保安検査の〆切が出発15分前なのだが、あっさりその時間も過ぎ、10分前が過ぎ、搭乗口のニナが心配して電話をくれた時、僕らの荷物が戻ってきた。うわあ間に合ったのか!?
急いで携帯を抜きとって電源を切る。そして永井佑一郎に似た職員さんが荷物を二つ持ってくれ、一緒に保安検査場をごぼう抜きで通してもらい、さらに搭乗口までダッシュ!なんとか出発5分前に搭乗口に到着しましたよ。いやあ職員さんありがとうございました。やれやれ間に合った。
ちなみに同じ小松行きの飛行機に、お笑いコンビ「ものいい」の二人が乗っていた。金沢で営業なのかな?アフロのもさもさ頭が飛行機の座席からはみ出しておかしい。僕らの斜め後ろの席。まだそれほど知名度が高くないせいか、普通に乗っていて、周りの人達も普通にしていた。
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あっという間に小松空港に到着してバスで金沢市内に移動。小松ではお天気だったのだが金沢に近づくとどんどん雲が多くなり、武蔵が辻でバスを下りたらぽつりぽつりと雨が落ちてきた。いかにも冬の日本海側という寒々しいお天気。
金沢出身の会社の後輩に教えてもらった近江町市場内のお店でランチをと思っていたのだが、臨時休業であった。近江町市場はビルを建てていて工事中のお店が多く、しかも日曜日で市場は閉まっていて、ぽつんぽつんと開いている飲食店は皆長蛇の列。観光客ばかりが目立つ異様な雰囲気であった。
仕方がないので目についた「近江町食堂」の行列に並ぶ。iPhoneの「食べログ」アプリとGPSが大活躍で、お店のランクと地図を見ながらうろうろし、ここに決めた。雨の中30分ぐらい並んでお昼にありつく。僕は海鮮丼を、ニナは三宝丼を注文。三宝丼は、5種類のネタの中から好きな3種を選ぶもので、ニナはイクラ、ウニ、マグロを選んでいた。美味しい。
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食事を終えて雨の中を荷物を置きにホテルに行くと、実はもうチェックインできる時間になっていると教えてもらう。チェックインは3時だとばかり思っていたら、1時だった。じゃあ早速とチェックインしようとしたら、ルームメークが完了している部屋がまだないという。で、部屋の準備が出来ている部屋ということで、急遽スイートタイプの高い部屋にアップグレードしてもらう。どうもありがとうございます!
ということでさっそく部屋に入る。スイートと言っても、ローパーティションみたいな仕切りがベッドとソファーの間にある、ちょっと不思議な造りの部屋。でも広いことは広い。ラッキーである。
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しばらくのんびりしていると雨も止んだので散歩に出る。まずは兼六園へ。
紅葉の時季の兼六園は以前も一度来たのだが、その際は気温があまり下がらず葉が茶色に変色してしまい、あまり美しい感じではなかったのだが、今回は真っ赤に紅葉していてとてもキレイだった。
どこを歩いていても、ものすごい観光客の数なので、この写真のように、人が写らないように撮るのにかなり苦労した。写真みたいに誰も人がいなかったらさぞかし良い雰囲気なんだろうけど。
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たっぷり紅葉を楽しんで兼六園を後にし、香林坊でお茶をしたり買い物したりして時間を調整し、夕方になるのを待つ。
夜は乙女寿司を予約済み。2年前に初訪問して感激したお寿司屋さんである。
今回も前回同様僕らがファースとゲスト。やっぱりお寿司屋さんは早く入るに限る。前回も素晴らしかったが今回は前回をも凌駕する驚愕フルコース。香箱蟹も楽しんだし、寒ブリは3回も頂いたし、鱈の白子を裏ごしした濃厚な汁も凄かった。本当に何もかも美味しくて大満足。いやあ楽しんだ。
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食事を終えてホテルに戻り、ホテルのバーで軽く飲んだのだが、5席しかないカウンターの僕らの隣に、女優の室井滋さんが陣取ってベロベロに酔っぱらっていた。ベロベロに酔っぱらっても室井滋だなあ、というか、室井滋らしいベロベロさだなあというか、そんな感じ。
若いがなかなか気が利くバーテンダーさんであった。
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今日の体重:92.0キロ(07年1月1日スタート時: 99.8キロ、10月末の目標: 92.8キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:3日(走れた日の日数)/30日(トータルの日数) 出走率:.100('05の通算.477、'06の通算.279、'07の通算.548、'08の通算.326)
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【神宮外周道路/ライトアップと満月/自宅で宴会】
7時過ぎ起床。外は雲一つない晴天だが寒い!ごそごそと着替えてジョギングに出る。走ってもなかなか体が暖まらず苦労する。
今日もデジカメをお尻のポケットに入れて走り、外苑周辺で写真を撮る。雲一つない晴天で本当に気持ちがいい。7キロを51分。ずいぶんタイムが良いな。今日は勤労感謝の日、それはすなわち「新嘗祭」である。一年の収穫を祝う日ですよ。去年も書いたが「新嘗祭」の方がよっぽど意味が分かって良い祝日だと思うんだがなあ。近所の朝日神社でも収穫を祝う餅つき大会が開催されていた。
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鯖を焼いたり残り物のカレーとそぼろを温めたりして昼食。食事の後は来客の準備。普段からきちんと掃除をしておけばお客さんが来るからと慌てる必要はないのだが、さぼってばかりいるのでこういう時に大変なことになる。
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夕方に鈴酒までテキーラとラムを買いに行こうと部屋を出ると東京タワーと満月がランデブー。さらに酒屋から戻ろうと坂を下るとライトアップと東京タワーと満月のコラボレーション。これはこれはと喜んで写真を撮る。いやあ絶景だ。
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夜はそむ夫妻、しおりん、アキラ、波平が我が家に集結して飲み会。そむが3年半ぶりに帰国したのでお帰りなさい会という感じ。ワイワイやって盛り上がり、とても楽しかった。やっぱり気の置けない仲間と飲むのは良いねえ。また近いうちにやりましょう。
終電間際に波平以外が帰り、僕も寝室で撃沈。ニナと波平は2時半過ぎまで盛り上がっていたようだ。
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今日の体重:94.8キロ(07年1月1日スタート時: 99.8キロ、11月末の目標: 93.8キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:13日(走れた日の日数)/30日(トータルの日数) 出走率:.433(一昨々年の通算.477、一昨年の通算.279、去年の通算.548)
【新嘗祭/Cafe Daisy/鉄板焼き】
8時ごろ起床。昨夜は外で飲んで上機嫌で帰ってきたのは良かったのだが、0時前まで無駄に夜更かしし、しかもちゃんとパジャマを着ずにTシャツとパンツだけで布団に入って寝てしまった。案の定夜中に寒くて目が覚める。その後寝直したが朝起きてみるとやはり寝不足の感じ。昔はどんな眠り方をしてもいくらでも寝られたのだが、最近は良質の眠りを確保するためにはきちんと努力をすることが必要だ。眠りの品質が悪いと翌日何もする気がなくなってしまうので要注意だ。
そして今朝も眠りの質が悪かったせいで何もする気にならないという最悪の朝。せっかくの休日なのにジョギングにも出られずに部屋でぼんやり。
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昨日から日本の祝日について色々疑問に思っていて、勤労感謝の日についても「この祝日は何なんだ」と思っていたのだが、ウィキで調べてみるとやはり戦前の「新嘗祭」の名前だけ変更したものなのだな。
他にも「建国記念の日(戦前の紀元節)」、「文化の日(明治天皇の誕生日、「天長節」)」など、戦前の祝日から国家神道的色合いを消し去って名前だけ変えたものが多いんだなということを実感。でも実際「勤労感謝の日」だと何のことだか分からないが、その年の収穫を祝う「新嘗祭」なら意味が分かるような気もするなあ。
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先に用事を済ませに外出したニナに六本木交差点で合流し、新龍土町のCafe Daisyへ。龍土町のすぐ北側には旧防衛庁跡地の再開発「東京ミッドタウン」がいよいよ建設大詰めになっている。中には無印良品も入るみたいで楽しみだ。また便利になる。
Cafe Daisyでは相変わらずゆっくりと時間が流れる。Meat Plate2,300円(飲み物付)。飲み物はアルコールも選べるので僕は赤ワイン。ニナはベネディクト。この店の料理はとても丁寧に作られていて美味しい。また夜にも来たいな。末永く繁盛して欲しい店だ。
食事の後は少し散歩して、ツタヤで立ち読みして帰宅。ニナは買い物に出かけていき、僕は部屋でのんびり。Miles DavisやCasiopeaなんかを聴きながら日記を書いたりウィキの記事を読んだり。
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秋の夕暮れはつるべ落とし。あっという間に真っ暗に。日が暮れる頃にニナとフードマガジンに買い物に出る。夕食は久し振りに鉄板焼き。2003年のPRIDEグランプリのビデオを視つつ夕食。思ったほど食べられなかった。やはり運動していないからかな。
明日は何がなんでも早起きしてジョギングする。距離は3キロで良いので絶対走ろう。そして明日の夜は外食せずに家で食事をして早寝して、寝不足ではない土日を迎えよう。そうしよう。
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今日の体重:99.6キロ(05年1月1日スタート時: 99.8キロ、11月末の目標: 97.0キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:5日(走れた日の日数)/29日(トータルの日数) 出走率:.179(一昨年の通算.477、去年の通算.279)
【葛飾北斎展/上野のライオンで一杯】
7時過ぎに起床。ちょっと寝坊気味で、タイミング的にジョギングできず。外は良い天気だったのでもったいなかった。
サン・モリッツのサンドウィッチで朝食を食べコーヒーを飲み、支度。
8時半にニナと一緒に家を出て、タクシーで浜松町へ出て、浜松町からJRで上野へ出て、念願の葛飾北斎展へ。
9時丁度に上野駅に到着。公園口改札の脇にある美術館のチケット売り場で葛飾北斎展のチケットを買う。開場30分前なのに既に100人ぐらいの人がチケット売り場に並んでいて、10分ほど行列して購入。噂通り凄い人気のようだ。
改札を出て国立博物館に向かって公園を歩く。銀杏の木がきれいに色づいている。神宮外苑の銀杏並木はまだまだという感じだが、上野の銀杏は一本ずつ独立して立っているせいで日当りが良いせいか、色づくのが早いように思う。10分ほど歩いて国立博物館前へ。
博物館の入口前にはざっと1,000人ぐらいの人が既に行列している。凄いね。間もなく係員に誘導されて北斎展が開催されている平成館の前へ。で、9時半ちょっと前に開門、ぞろぞろと中に入る。
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今回の北斎展は世界各地に散らばっている作品を集め、展示は300点以上と非常に多い。2階全体が北斎展に使われているので、僕らは何の疑問も持たずに順路通りに進んだのだが、これは失敗であった。順路はクロノロジカルに並んでいるのだが、作品の中で最も有名な富嶽三十六景は、北斎のキャリアの中でもかなり後半の時期のもので、我々がそこに辿り着いたのは昼頃で、一番混雑している時間帯であった。開場して間もない、一番空いている朝のうちにまっすぐ富嶽三十六景に行っておき、後半に若い時期のものを見れば、もっとゆったりと見られたかもしれない。
浮世絵や錦絵はもともと壁にかけて眺めるものではなく、手に取って近くから見るように作られているため、絵のサイズが小さい。従って、観客はみな壁にぴったりと貼り付いて鑑賞することになる。僕やニナを含めた熱心な観覧者は、壁沿いに二列ぐらいで行列を作り、ゆっくりと進んで行く。時間はかかるが目の前最前列で絵を見ることができる。一方、混雑が嫌な人やそれほど熱心ではない人達は、最前列の行列の後ろをなでるように移動して行き、自分が興味のある絵の前で立ち止まって眺める、とうい感じになる。
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結局9時半から1時前まで、約3時間半を費やして堪能。それでも晩年の「画狂老人卍」の時期のものは、集中力が切れて疲れ切ってしまい、ほとんど見ることができなかったので、本当に全部を見ようと思ったら、5時間ぐらい必要なのかも。ただ、今回の展示は300点程度だが、実際には500点以上の作品が準備されていて、期間中に一週間ごとに作品が入れ替えられている(重要文化財も2点出品されているのだが、今日はどちらも展示されていなかった)。だから、本当に今回の展示品をすべて見たいのなら、用意されている展示品入れ替え予定表とにらめっこをしつつ、何度か来場しないといけないし、実際一度では見切れない人達のために、「二回券」も売っている。
以前出光美術館でも北斎の作品を何点か見たことがあったのだが、やはり今回の展覧会は凄かった。着物の柄の精緻さや凹凸を使って波の質感を出す技法など、プリントではなく本物ならではの醍醐味が満喫できて素晴らしかった。僕が特に気に入ったのは、やはり富嶽三十六景と、前期の美人画。
ちょっと残念だったのは、美人画が思ったほど多くなかったことと、まあこれは仕方がないのだろうが、春画がまったくなかったことだ。江戸時代には性的なものを「隠す」という発想があまりなく(銭湯も混浴だった)、従って北斎や歌麿などの一流の画家達は、名高い名画を書き残しつつ、その一方で大まじめに春画も書き続けた。明治以降にキリスト教ベースの倫理観が日本人に浸透し、同じ北斎の絵でも春画の部分だけが封印されてしまい、ごく一部の好事家などの間で鑑賞されるものになってしまった。本来は一緒に語られるべき作品群のうちの一部だけが、「なかったこと」にされてしまうのは、文化や倫理観が変化したとはいえ、あまり正しいことではないように思う。
国立博物館で開催される展覧会に性器が大写しとなった絵をずらりと並べることは不可能なのは分かるが、やはり残念だ。
まあそんなこんな言いつつも、たっぷり北斎を堪能し大満足。売店でお気に入りの富嶽のレプリカを買おうと思ったが、意外と高く(額入りだと約2万4,000円)諦めた。売店も大混雑で人気の高さを実感する。
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二人とも集中力を使い果たし、ぐったりして博物館を出る。腹も減ったということで、好天の上野をぶらぶらと歩き、最初は聚落に行ってみようかなどと言っていたのだが、軽く飲みたいということで、西郷会館ビルの地下にあるライオンへ。ビール飲みつつ軽くつまむ。古いビルの地下の匂い。全体的に値段が高い。なんなんだろう。観光客向け価格帯ということなのだろうか。
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神宮外苑の銀杏並木を見に行こうということで地下鉄に乗ったが、ニナも風邪気味で僕も疲れてしまったので途中で進路変更して家に戻る。買ってきた分厚い目録を読んでいたが、眠くなって昼寝。2時間以上ぐっすり。
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夜は家にあるものを適当につまんでおしまい。
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今日の体重:96.0キロ(04年6月1日スタート時: 99.2キロ、10月末の目標: 94.0キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:15日(走れた日の日数)/32日(トータルの日数) 出走率: .469(去年の通算10/22まで.477)
【浅草ぶらぶら】
昼前に家を出て一人でバスに乗って新橋へ。新橋の吉野家で豚丼で昼食。
新橋から業平橋行きのバスに乗り込む。iPodで音楽を聞きつつ業平橋に出る。業平橋の地上駅が跡形もなくなっているのを眺めながら東武電車で北千住へ出る。駅前を一瞬だけぐるっと周り、すぐにUターン。東武電車に再び乗って浅草へ。新仲見世を抜けていつもの場外馬券場の近くの飲み屋「鈴芳」へ。
ホッピー飲みつつタケノコの煮物、モツ煮込みを食べる。競馬がない日のようで、それほど混んでいない。店の外のテーブルには若者の団体が物珍しそうに座っている。店内は年配のカップルやおっちゃん一人など。ホッピーを外2、中を3飲んだ。
日が暮れてきたので店を出てぶらぶらと歩き、浅草寺と浅草神社にお参り。二天門を抜けて隅田川公園に出る。夕暮れ時の堤防に上り川を眺める。なかなか良い景色。
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東京駅往きのバスに乗って終点東京駅八重洲口まで出て、東京から新橋まで山手線で移動し、新橋から再びバス。コンビニでおにぎり買い、昨日の夜フーマガで買ったものの食べなかった鯖の味噌煮と鶏の唐揚げで夕食。
歩き疲れて8時前に寝てしまい、10時頃に起きる。着替えてちょっと飲んで再び眠る。
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今日の体重:94.6キロ(6月1日スタート時: 99.2キロ、11月末の目標:95.0キロ、年末の目標: 92.0キロ)
やりきる力:21日(走れた日の日数)/32日(トータルの日数) 走り率: .656
【渋谷〜早稲田〜三ノ輪橋/吉原〜浅草〜山谷〜吉原〜浅草/大林酒場】今日も早起き。昨日ほどではないが、まあまあいい天気。でもずいぶん寒い。
昨日からニナと二人で天丼が食べたいと騒いでいて、今日も日本堤の「伊勢や」へ行こうかという話になったが、時計を見るとやや出遅れ気味。「伊勢や」は猛烈に行列が出来る店なので、11時の開店直後に飛び込まないと、平気で1時間以上待たされてしまうのだ。
近所で天丼が食べられそうな店をググると、「畑中」という店が十番にあることが分かり、早速出かけてみた。が、12時を過ぎているのに店はシャッターが下りたまま。定休は水曜日らしいので、ランチ営業はやめてしまったのかも。ガックリ。
ではということで、宮川で鰻丼。ここの鰻はかなりレベルが高い。地味な店だがいい。ランチが1,000円というのもいい。
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食後は二人でぶらりと散歩。一の橋から都06系統のバスに乗り込んで渋谷へ。渋谷から更に早81系統のバスに乗り換えて早稲田に出る。このバスなかなか経路が面白い。原宿〜千駄ケ谷〜四谷の荒木町なんかを抜けていくのだが、こういうバスはなくさないで欲しいなあ。
早稲田からは都電に乗ってみる。日曜の午後なんて一番空いてるかと思ったのに、電車はギューギュー詰めに混雑。なんなんだ、これはと思いつつ、終点の三ノ輪橋まで。
ジョイフル三ノ輪をうろうろしてから裏道を散策。「安全横丁」なんて看板も出ている。吉原の遊女の投げ込み寺だった浄閑寺を眺め、アラーキーの生家跡らしき場所を通り抜けてから土手通りへ。
土手通りを竜泉から吉原に抜ける。大門交差点の見返り柳は刈り込まれたばかりで丸禿。衣紋坂(今は坂じゃないが)から大門をくぐって(今は大門はないが)そのまま仲之町をつっきる。この辺りはソープ街の中心なので、今までは散歩の際も避けていたのだが、我々ももう10回以上吉原を歩いていて大分経験値も上がってきたので、敢えて仲之町のメインストリートを歩くことに。呼び込みの兄ちゃん達も以前みたいにダイブするみたいな強引なのはいなくて静かなものだった。
こんな感じなら仲之町通りの散策も全然問題ないので、次回は角町や江戸町なんかの脇道の散策も積極的にしてみよう。
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千束通りに出るともう日が暮れかけてきた。秋の午後はつるべ落としとは良く言ったもので、何だか寂しくなってくる。ひさご通りを抜けて浅草に辿り着くと、寒さも身に染みて、止り木を求めてしばしうろうろ。場外周辺の「鈴芳」や「たぬき」、「正ちゃん」なんかでも良かったのだが、今日はそういう気分じゃなかったのでチェーン系の「魚民」へ。
熱燗を飲んで体中が大喜び。寒い日に延々と歩いて体中が冷えきっていたので、何ともホッとする。軽くつまんで満足。日曜のまだ5時頃だというのに、店はほぼ満員。この辺りだと、昼からみんな堂々と飲んでいるのがとても有難い。麻布で昼から開いてる居酒屋ってのは、探さないとなかなかないが、浅草の場合、閉まっている店を探すほうが大変というぐらい、どの飲み屋も日曜は昼からやっている。というか、日曜の場合、場外周辺の飲み屋は、競馬が終わる夕方には閉店してしまうところが多いから、日曜の飲み屋は昼しかやってない、ってことになるな。ははははは。
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一杯やって元気になり、ニナが「大林に行こうよ」と誘ってきた。大林というのは名著「下町酒場巡礼」でも紹介されている、山谷にある飲み屋のこと。とてもいい店だと聞いているのだが、場所柄と我々の修業不足でなかなか素面だと入る勇気がない。一杯飲んで気が大きくなった今みたいなタイミングなら入れるだろう、というわけ。ちなみに文庫の「下町酒場巡礼」の表紙の酒場が、大林の店内写真である。上をクリックすると見えます。
で、再び千束通りを吉原に向かって歩き、土手通りから日の出商店街を抜けて吉野通りへ。日曜だし寒いし、歩いているおっちゃんはずいぶん少ない。
で、ほどなく「大林酒場」へ。サッシじゃない引き戸をガラガラと開けながら暖簾を潜る。コンクリート打ちっぱなしの店内は「く」の字型の大きなカウンターと、テーブル席が3つほどで、噂通りチリ一つ落ちていない清潔な店内に、真っ白な短冊に書かれたメニューが壁に並んでいる。店主は60過ぎぐらいのおっさん。無愛想だが仕事は非常に丁寧で、一見で他所者の我々を不当に扱ったりしない。
僕は泡盛を、ニナは陶々酒を。泡盛は皿つきの大ぶりのグラスに溢れるほど注がれる。100ミリリットルぐらいは入っているんじゃないだろうか。35度だからかなり効く。
つまみにギンナンと煮込み、それにチーズを注文。チーズは何と一人前180円。他にも焼海苔100円とか、生卵60円など。もちろん刺し身やカツ煮なんていう普通のメニューもある。
僕は泡盛を2杯飲んですっかり出来上がってしまう。ニナは陶々酒の後はウーロンハイを飲んでいた。お会計をお願いすると、店主は真黒に変色した算盤を取りだして、パチパチと計算してくれる。二人で3,000円ちょっと。安い。
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ほろ酔い気分でいろは会商店街を抜け、再び吉原大門交差点から仲之町に入る。夜になっても人影はまばらで、黒服は店の前に立ってはいるが、呼び込みはまったくやっていないみたい。こりゃ歩きやすくていいや。
京町公園でブランコに乗ったりして遊んでからぶらぶらと千束通りを浅草に向かっていたら、大学堂の移動販売車がやってきたので、僕はナンドッグを、ニナはチョコチップのアイスを買う。ニナはコーンのアイスを受け取った瞬間に地面に落っことしてしまったが、お姉さんが新しいのに取り換えてくれた。ありがとう、大学堂のお姉さん。
大学堂、いいなあ。ウチの周辺にも売りにきてくれないかなあ。
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ひさご通りから場外周辺の飲み屋街をぶらぶら歩き、仲見世に出る。仲見世は夏場にお世話になった日よけの鉄骨を撤去する作業中だった。日よけがないと夏場は大変だけど、やっぱり初詣や三社祭の時にはあの鉄骨があると興ざめなんだよね。こういう地味な努力が町を美しく保つ基本なんだなあ。
雷門の提灯は新しくなったばかりのもので、周囲の景色から浮き上がっていた。早く馴染め。
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八百屋で蜜柑を買って、地下鉄を乗り継いで帰宅。「ちょっと散歩」のつもりが大散策になってしまったなあ(笑)。
【薨去の間違い/ひたすら引っ越し準備】昨日の日記に、高円宮殿下「斃去(へいきょ)」と書いたが、これは「薨去(こうきょ)」の間違いであった。昨日のファイルもこっそり直しておいた。どうもすみません。
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引っ越しの準備をやらねばーっと気合いを入れて前の晩眠ったら、朝6時頃起きてしまった。自分に呆れながらも起き出してウェブ巡りやメイル書きでしばらく時間を潰し、腹が減ったので近所のコンビニに惣菜パンの買い出しに。朝7時の外の空気はもう真冬のもののようだ。
ニナも起きてきて、ずっと引っ越しの準備。先週から作業を始めたのだが、先週は「まだあと二週間この部屋に住むから」という気持ちでやっていたのだが、今週は「今日と明日しかまとめて作業できる時間はない」になっている。実際平日に仕事から帰ってできる作業なんてたかが知れている。来週の土曜日の朝にはもう運送屋がやってくる訳だから、段ボール詰めはやはり週末に終えておくべきなのだろう。
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午前中に産業廃棄物処理業者の担当者がやってきて、テレビを引き取ってもらう。5,000円近く取られる。午後にはリサイクルショップ屋のおじいさん達がワイワイとやってきて、クローゼットを引き取ってもらう。こちらは受領書も何もなし、「もらってきまーす」と元気良くクローゼットをトラックの荷台に乗せて去っていった。こちらはお金のやり取りはなし。おじいさん達はずいぶん陽気で楽しそうだった。
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夕方に僕一人で近所のクリーニング屋とスーパーへ。雨が降っていて寒い。クリーニング屋のおばちゃんにも引っ越しを伝える。知り合いなんて誰もいない場所に住んでいると思っていたが、意外と色々な人達とつながっていることを、引っ越し直前になって感じるのである。
夕食は僕がパスタを作る。今日の引っ越し作業は終了にして、ワインを飲みつつDVDで「あしたのジョー」をぼんやり眺める。いやー疲れた。
登別カルルスを投入したお湯にのんびりつかり、脚や肩をじっくりマッサージ。明日も大仕事だから、少しでも疲れを積極的に取っておく必要がある。
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明日は僕のエレクターの机を解体する予定。その後は段ボールの上にiMacを置いて日記書こうかな。
いやー、今週はきつかった。旅行から戻ってきて、初日に10時半まで残業したせいで、あとはバテバテに。今日が祭日で本当に助かった。というわけで、早速先週行ってきたパラオ旅行記、二日目はこちらからどうぞ。ちなみに一日目はこちら。
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今日は9時半頃まで眠る。まだ眠りたいという欲求もあったのだが、旅行記を書かないと落ち着かないのでごそごそと起きだす。旅行記は、現地にいる間に、毎日つけていたメモをもとに書いている。このメモとデジカメに入っている500枚以上の写真、これが実に助けになる。覚えているつもりでも、人間の記憶というのはどんどん薄れていってしまうのだなあ、と改めて実感。
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今日はこれから、恵比寿まで、武史さんの個展を見に行く予定。お金がないので、家でラーメン食べてから出かけるつもり。戻ってきて元気だったら追記するかも。
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