書評

全ブロガー必読! 己を高めるブログ術 書評「『手帳ブログ』のススメ」 by 大橋悦夫

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このブログを読んでくださっている方の中にも、ご自身でブログを書かれている方も多いと思う。

もしくは、過去にブログを開設した経験ぐらいある方なら、さらに多いのではないだろうか。

 

 

本書「『手帳ブログ』のススメ」は、「シゴタノ!」管理人の大橋悦夫氏が著した、ブログ術の本だ。

だが、誤解しないで欲しいのだが、本書の内容は極めて硬派である。

「あっという間に人気ブログが作れます!」的な本ではない。

ブログを使って、自らを高め、成功に導こうという、壮大な本である。

 

 

「手帳ブログ」のススメ 

大橋 悦夫 翔泳社 2006-04-20
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最初は自分のために書こう

 

 

 

さて、まずは「手帳ブログ」とは何だろう。

タイトルにもなっているこの言葉だが、一般的な単語ではない。

本書の冒頭で、著者大橋氏は以下のように述べている。

 

「手帳ブログ」という名前の由来は、文字通りブログを手帳のように活用したい、という思いから来ています。

 

日々の気づきや新たな発見など、ちょっとしたことを手帳にメモするように、ブログに書く。

さらに大橋氏は続ける。

 

記録し、読み返し、そこから得られた発見を実際の行動に移すというスパイラルを、習慣の力を借りて上昇させながら回し続けていくのが「手帳ブログ」のサイクルです。

 

つまり、ブログを単なる暇つぶしとしてではなく、自分を高めるためのツールとして使おう、というのが本書の試みだ。

ブログは自分のために書くのである。

 

 

 

そして、まずはブログを毎日書く習慣をつけることを推奨している。

そこで登場するのが「4行日記」である。

 

 

まずは自分自身の日記をブログに書いてみることになる。

個人的なことを書くので、不特定多数に公開するか非公開にして自分だけが読むか、もしくは公開できるネタに限定するかは各自判断して欲しい。

ここで書く4行とは、以下の4点。

 

  • 事実

 

  • 気づき

 

  • 教訓

 

  • 宣言

 

その日(または前の日)にあったことから、心に残った事項をピックアップして、なにがあったか(事実)、どう感じたか(気づき)、そこから何を学んだか(教訓)、今後にどう活かすか(宣言)の4項目を書き残すのだ。

この4行日記は、ブログという体裁を取らないとしても、是非習慣化したい仕組みだろう。

僕はさっそく、この4行日記を、自分の非公開日記のフォーマットとして採用することにした。

 

 

 

自分のブログを読み返そう

 

 

 

本書では、ブログを始めて2週間くらいが経ったら、過去に自分が書いたエントリーを見返すことを推奨している。

ただ読み返して懐かしむためではない。書いた時には気付かなかった「何か」を、新たな視点で見て、発掘するのである。

 

 

たとえば、自分が失敗をしたことを書いたエントリーが2週間に3つあったとしよう。

その失敗に共通する問題点、たとえば「約束の時間に遅れる」という問題を別の視点で捉えた時、そこから解決の糸口を見つけることが大切だ。

 

 

「支度に取り掛かるのが遅い」「時間の見積もりが甘い」「予定を詰め込みすぎる」などの共通の問題が浮かび上がってくるだろう。

その時に、「あと5分早く支度を始める」などの、具体的対策を決め、これを実行する。

これによって、ブログから得て教訓により、自分が進化したことになる。

 

 

 

自らの可能性を引き出そう

 

 

 

本書では、1ヶ月程度を「助走期間」と設定し、その間に書きためたエントリーを見返し、自分がどの分野に興味があるのか、何を書きたいのかを確認したうえで、改めて分野に特化した形で本格的にブログをスタートすることを推奨している。

 

 

そして、本格的にブログをスタートさせた後も、ネタ帳の育成やストックの作成、さらに一週間単位でのブログの振り返りなど、ブログを楽しく、しかも自らを高める形で続けていくための方策がたくさん盛り込まれている。

 

 

とくに大切なのは、ブログの執筆をいかに生活の中に無理なく組み込むかという点だ。

たとえば、今までよりも30分早起きしてブログを書く、という習慣を根付かせることは難しい。

何故なら、ブログを書くためには、睡眠時間を30分削らなくてはならないからだ。

 

 

うまく習慣化するためには、今までやってきた何かを一つやめ、新たな習慣を取り入れることが必要だ。

この例だと、「夕食の後だらだらテレビを見ていたのを止め、ブログを書く」などという形になるだろう。

 

 

 

まとめ

 

 

 

僕自身、1996年からブログを書き続けている。

あまりにも長く書いてきたため、ブログを書かない自分というのが想像できない状態だ。

だが、一つだけハッキリ言えることがある。

 

 

ブログが僕の人生を大きく変えたということ。

ブログが僕を今の場所に連れてきてくれたということ。

 

 

僕は毎週の振り返りやネタ帳の育成などを、ろくにやってこなかった。

でも本書を読んで、週ごとの振り返りやネタ帳育成は是非取り入れたいと感じた。

 

 

TwitterやFacebookなどのSNSが注目される昨今だが、僕は、やはり個人のネット活動の拠点はブログだと思っている。

ブログは文字数制限もなく、画像や動画を貼ったり、自由にデザインしたりと自由度も高く、やりたいことができる。

Twitterはやっているけれど、ブログは書いたことがないという人も、昔ブログは開設したものの、ろくに更新していない、という人も。

 

 

本書を読んで、是非チャレンジしてみて欲しい。

楽しいブログが世の中に溢れて困る人はいない。

是非あなたのブログを、読ませて欲しい。

 

 

「手帳ブログ」のススメ 

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