心・心理・あり方書評

病と心は繋がっているのだから 書評「私に帰る旅」 by 岡部明美

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僕はラッキーなことに生まれてから一度も病気らしい病気をしたことがない。

それでも年齢が上がり今年43歳にもなってくると、色々と考えなければならいなこともできてくる。

若い時には意識すらしなかったテーマが「健康」だ。

若いときには無料で与えられているのが当たり前だと思っていた「健康」。

だが、この健康な状態をいかに維持していけるか、そろそろ真剣に考えるべきだと感じている。

身体に害のあることを極力遠ざけて、シンプルかつナチュラルに生きる。

そんなことを考えるようになった。

 

そして今回読んだ本で、さらに健康と人生について深く考えさせられることになった。

私に帰る旅」という本だ。

私に帰る旅

岡部 明美 角川学芸出版 2008-03
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by ヨメレバ

 

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めでたい入院のはずがまさかの開頭手術

著者岡部明美さんは、出産のために入院した病院で出産直後に脳腫瘍と水頭症を発病して意識不明となり、緊急手術で一命をとりとめた。

手術後も頭骨に穴が二つ開き管を通した状態での入院が続き、歩くことはおろか、寝返りさえも打てない状態が続いた。

「なぜ自分だけがこんな目に合うのか」「生まれた赤ちゃんの顔も見れないまま死ぬのか」

絶望の中で闘病を続けるうち、著者は徐々に自分と向き合うようになる。

家族の励ましにより前向きに治療に取り組むことにより、症状は改善し、無事退院の日を迎えることができた。

【次のページ】奇跡の生還、しかし…。

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