13年連用 思うこと(独酔亭日乗)
5月8日
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2008年5月8日(木) 晴れ のち くもり
【5キロ/「六男二組の太平洋戦争」/千年コメッツ】
5時10分の目覚ましより早く起きてしまう。時計を見ると4時45分。ちょっと眠いが起きてしまい、ウォーミングアップと筋トレを済ませてからジョギングに出る。
昨日はスクワットをやった直後で39分かかったが、今日は脚の筋肉もちょっと落ち着いたみたいで37分。でも確かに筋トレをやってからジョギングすると、体の中に火が灯ったみたいな雰囲気があって悪くない。筋トレ嫌いでなかなか続かなかったが、今回は軌道に乗せるべし。
先週末に山ほどパンを買って来て冷凍してあるのだが、津軽で買って来た津軽漬や、ご近所にいただいた手作りのわさび漬けがあるのでご飯な朝食。これまた美味い。手作りのわさび漬けは涙が出るほど辛いのだが、癖になる美味さだ。
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通勤電車の中で佐々淳行著、「六男二組の太平洋戦争」を読了。
太平洋戦争中に小学生だった著者が綴った戦争体験記。
前半は港区立南山小学校時代の、恩師伊藤先生との楽しく素晴らしい思い出が綴られ、後半は一転して中学校に進んだ後の戦争末期の悲惨な日々のリアルな描写と恩師の死という非常に重苦しい日々が続く。そして終戦。
昭和25年5月5日、恩師が生徒と約束した7年後の再会の日、戦災でばらばらになった子供達がその日、待ち合わせに指定された上野の西郷隆盛像前に集合し、再会を果たす。そして平成7年、50年ぶりに開催された同期会で初めて明かされる、恩師伊藤先生の最期。
前半の小学校時代については、とにかく先生の愛情溢れ逞しい教育がまばゆいほど美しく描かれている。そして後半の空襲や疎開などの戦争体験の部分についても、当時の日記の引用などもあり、非常にリアルで恐ろしい。
そして恩師伊藤先生が結核性脳膜炎で亡くなった様子が当時の同僚の先生から伝えられるのだが、この様子がまた非常に痛々しく、その教育熱心さと若さで亡くなったことが不憫でならない。
小学生の視点で教育と戦争をあまりにも瑞々しく描いた名作。舞台がすぐ近所の南山小学校というのも素敵。僕の出身校の笄小学校の子供達との決闘シーンなんかもあって目が離せない。
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夜は仕事飲み。寝不足のうえに運動を激しくした後だったので、少量で酔っぱらった。
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ほろ酔い気分で帰宅すると、ヤフオクで落札した千年コメッツの「Timeless Garden」が届いていた。嬉しくて早速聴いてみる。"Lonely Dancer"、"Access in Access"、懐かし過ぎ。ちなみに「千年コメッツ」とは、バブル期前に活動していた日本のニューロマっぽいバンド。ビジュアル系のハシリかねえ。僕は結構気に入っていたのだが、ほとんど売れなかった。昔CDをレンタルしてテープにダビングして持っていたのだが、アナログテープはもう全部捨ててしまったので、今回欲しくなってオークションで400円で落札した。
早速iPodに入れて明日の朝聴きながら出勤しようと思ったら、iPodを会社に忘れて来ていた。いかーん。
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今日の体重:94.6キロ(07年1月1日スタート時: 99.8キロ、4月末の目標: 92.8キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:79日(走れた日の日数)/193日(トータルの日数) 出走率:.409(一昨々年の通算.477、一昨年の通算.279、去年の通算.548)
↑これは空メイルボタンです。
押すと僕宛にあなたのアドレスだけが記されたメイルが届き、あなたが読みにきてくれたことが僕に分かります。
【6.1キロ/初夏の陽気/ピザ&沈没】
5時10分起床。今日は早朝ミーティングの日だが頑張って6.1キロコースに出る。朝の気温も徐々に上がってきて発汗量が増えてきた。暑くなるとダメージが残るようになるんだよなあ。早く体が暑さに慣れると良いな。
バタバタと食事をしたり新聞を読んだりしてから出勤。
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午前中は社長と一緒に京橋へ。打ち合わせして昼に戻る。気温がぐんぐん上がって初夏の陽気。昼食は「酒当番」でロースカツ定食。
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夜は7時前にオフィスを出て帰宅。ビールを冷蔵庫に冷やすのを忘れていて空きっ腹にスコッチのソーダ割を飲んでいたら酔っ払ってしまった。残業のニナも戻ってきて夕食は宅配ピザ。今回はピザハット。
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9時半過ぎには布団にもぐり込み、しばらく本を読んでから眠る。それでも10時ぐらい。
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毎年5月になると天気が悪く、「5月晴れはどこへ行った〜」と騒ぐことが多いが、今年の5月はとても天気が良い。天気が良いのは良いことだ。
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今日の体重:93.0キロ(07年1月1日スタート時: 99.8キロ、5月末の目標: 89.0キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:119日(走れた日の日数)/194日(トータルの日数) 出走率:.613(一昨年の通算.477、去年の通算.279)
【むしむし/社会復帰/のっけから残業】
5時過ぎ起床。9連休後なので早めに会社に行ってメイルだけでも読んでおこうと7時前に家を出て出勤。今日も曇天でむしむしする。今年も5月は天気が悪いのか。何度も何度も書いているが、五月晴れという言葉はどこへ行った。
無人のオフィスに到着し、どっさり届いていたメイルに目を通す。
採用活動が佳境を迎えており、今日もドタバタ。社会復帰初日からトップスピードという感じだ。
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復帰初日から9時ごろまで残業。異動したIさんの穴が痛いところ。後任のHさんが慣れるまでの辛抱だ。
ニナはさらに遅くなるということで、マクドナルドで買い食い。
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今日の体重:96.8キロ(05年1月1日スタート時: 99.8キロ、4月末の目標: 96.0キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:61日(走れた日の日数)/196日(トータルの日数) 出走率:.311(去年の通算10/22まで.477)
【6.5キロ/自転車/連休も終わり】
朝5時に一旦目が覚めるが、頑張って二度寝。最近は「眠ろう」と努力しないと、このまま起きてしまう。連休中はたっぷり運動したので体が疲れている。寝不足になるのが一番嫌なので、頑張って二度寝。
次に目が覚めると7時。丁度良い感じなので、そのまま起きる。一通りウェブ巡りしてから支度してジョギング。外はどんよりと曇っている。
休みも今日で終わりだからと、今日もちょっと長めに走る。けやき坂〜テレビ朝日通り〜大横町坂〜笄橋跡〜牛坂〜高陵中脇〜女学館前〜広尾商店街〜天現寺橋〜古川橋〜一の橋という感じ。6キロかと思ったら、ちょっと長く6.5キロぐらい。さすがに連日走って筋肉が強ばっていてしんどかった。明日、明後日は距離を短くしてコンディションを整えよう。でも休まないようにしたい。
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帰宅後はスカパーでF1スペイングランプリの予選を視る。ポールポジションはマクラーレンのライコネン。Mシューは8位スタート。さて、どうなるか。
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冷凍ストックのミートソースでスパゲッティを食べて昼食。部屋の掃除したりしてからニナと自転車で外出。青山方面へ行き、紀伊国屋で買い物。ちょっと買い足りないものがあったので、笄川暗渠を抜けて広尾まで出て、ナショナルスーパーでも買い物。古川橋を回って帰宅。なんだかジョギングと同じようなコースを走っているな。
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夕食は自宅でタコス。赤ワインを飲みつつのんびりと。この日記を書いた後は、F1スペイングランプリの決勝を視る予定。
今日でゴールデンウィークも終わり。今年はたっぷり休めた。明日からまた頑張ろう。しかし良く走っているせいか、眠くて大変。
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そうか、去年の今頃は北京にいたんだな。あれからもう一年か。早いなあ。
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今日の体重:92.8キロ(04年6月1日スタート時: 99.2キロ、5月末の目標: 91.0キロ、最終目標: 77キロ)
やりきる力:89日(走れた日の日数)/198日(トータルの日数) 走り率: .450
【北京2日目】
ぐっすり眠ったが、やはり初めての北京ということで興奮していたようで、やたらと早く目が覚めてしまう。時計を見ると4時30分。日本時間にしてもまだ5時30分。社長との待ち合わせ8時なので、呆れるほど早く起きてしまった訳だ。
その後しばらくうつらうつらしたり、本を読んだりしていると、6時半ぐらいになった。シャワーを浴びてからテレビをつける。NHKのBSがはいっていて、「おはよう日本」をやっている。窓の外は今日もスモッグと埃で霞んでいる。
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8時ちょっと前に部屋を出て朝食のブッフェバイキングをやっている1Fのラウンジへ。社長と合流して朝食。日本企業の系列ホテルなので、和食も並んでいる。鯖の塩焼き、太巻き寿司、味噌汁、白米のご飯、お新香など。僕は洋食な気分だったので、パンにベーコン、ソーセージ、卵にサラダを山盛り。こうしていると、ここが北京だということを忘れるなあ。
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今日は夕方まではフリータイム。北京を体感することもこの出張の目的なので、社長と二人で積極的にうろうろすることに。
ホテルを出てタクシーに乗り、景山公園へ。公園の山を登って景色を眺める。あちこちで太極拳をやっていたり、よくわからない体操をしている団体がいたり、大声を張り上げるおばちゃんがいたり。何やらやたらと賑やかである。
景山公園を南に抜けると故宮博物館に出る。チケット60元は信じられないほど高いが、それだけの自信があるのだろう。中に入るとやたらとスケールの大きな宮殿が次から次へと現れる。すごいすごい。
故宮博物館を出ると、目の前にはあの天安門が。門の上に上れるというのでチケットを買ったのだが、上るためにはバッグを預けなければならないと、警備の兵隊に言われる。この兵隊も全然英語が出来なくて、僕が英語で意味を聞き続けると、非常に不快そうな顔をして同僚を読んで来た。やってきた同僚も「No bags」と言うだけで、らちがあかない。バッグの中には財布やパスポートが入っているから、他人に預けるなんてできない。仕方がないので、チケット代一人15元は惜しいが天安門に上るのは諦めることに。まあ、しゃあない。
天安門広場をさらに南下し、前門に至る。天安門広場では、凧揚げしている人がたくさんいて賑やか。ただ、やはり兵隊の数は他の場所に比べて断然多い。
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前門から東にちょっと行った場所にあったレストランに適当に飛び込んで昼食。一人だけカタコトの英語が喋れる女の子がいてくれたおかげで何とか無事注文をすることができた。鶏肉とナッツの炒め物、青菜炒め、牛肉の薫製、削ったような麺、パクチーの入った酸っぱいスープなどとビール。山ほど食べても会計は76元。1,000円ちょっとの計算である。この店の鶏肉の炒め物は、僕が北京で食べたものの中で一番美味しかった。あ、でも昨日の北京ダックも捨て難いなあ(笑)。この店で英語を喋ってくれた女の子も恐らく15歳前後だろう。他の女の子達が、英語を操る外国人を宇宙人のように扱って逃げ出す中、一人果敢に我々にチャレンジしてくれ、見事な応対をしてくれた。本当にありがとう。
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店を出て一本裏道に入ると、そこはかなりディープな街だった。練炭を山盛り積んだ大八車、崩れかけた煉瓦作りの長屋、舗装されていない路地にあふれる下水。メインストリートの一本裏にあった町並みを見て、ようやく僕は北京にやってきたことを実感する。その後も風俗系の店があったりして、南に下るに従って町並みが荒っぽくなっていく。
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天壇公園まで歩いてクタクタになり、社長と相談してタクシーに乗る。名前を失念したが、大きな骨董市があるストリートがあるので、そこまで行きたかったのだが、地図を見るとプラス2時間ぐらい歩かないとその場所には着かないようだ。もうクタクタで歩きたくない。
骨董市を眺めて満足し、ホテルに戻ろうとタクシーを拾ったが。この運転手が右も左も分からない新米で、僕が道案内する羽目に。散々道を間違えられて何とかホテルにたどり着く。社長が24元だった運賃を、筆談と身振り手振りで15元にまけさせた。
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ホテルの近所にある土産物店に行こうと思っていたのだが、喉がからからのうえにトイレにも行きたいので、トイレがきれいそうなマクドナルドに入る。コカコーラのLサイズが5.5元。地元系の店で食べるラーメン一杯よりもコーラの方が高い。店内も欧米人が圧倒的に多い。トイレは期待したほどきれいではなく、むしろ、壊滅的と言っていいような状況であった。
コーラを飲んでマクドナルドを出て、土産物屋へ。何故か中国人のヌード写真集なんかも売っていて、ちょっと見てみたかったのだがそこは我慢して、お酒だのお菓子だのを適当に買う。社長はアクセサリーだの絵だのが見たいというので僕は一人で先にホテルに戻る。
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シャワーを浴びてさっぱりしてから布団に潜り、ちょっと昼寝。脚が棒になって、ジンジン言っている。
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夕方にKさんとホテルのロビーで合流し、一緒に夕食。昨日は高級店で食事だったので、今日は大衆店に連れて行ってもらう。この店でも僕らは宇宙人のように扱われるが、Kさんの中国語はネイティブレベルなので助かる。「おしどり鍋」をつつきつつ、56度ある透明の酒をストレートで飲む。この鍋が本当に美味しかった。東京でこの鍋はどうすれば食べられるのだろう。
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今日こそKさんと二次会をと言っていたのだが、やはり疲れが出てしまい、一次会でホテルに退散することに。また近いうちに是非。
社長と別れ、部屋に戻ってニナに電話。電話を切るとあっというまに寝てしまった。
【殺人予告で逮捕された高校生/次の小説】ジョギングできる時刻に起きたのだが、昨夜の酒が残っていて、「面倒だなぁ」なんて思いつつ、某掲示板を見たら、2chで小学生を殺すと予告した、17歳の高校生が逮捕されたニュースの、ソースへのリンクが貼ってあった。問題の高校生が実際に殺人予告をして、ひろゆきが出てきて自首を勧めたりっていうスレと、別のスレで、その高校生自身が、自分が逮捕される瞬間までを実況中継してたスレと。ジョギングをさぼって思わずボーッと読んでしまう。
この高校生は3月にも殺人予告をして警察の事情聴取を受けたが、「いたずらだった」と答え、反省文を書いて放免となったそうだ。今回は2度目で反省の色がないということと、殺人予告の対象となった小学校名が特定されていて、実際小学校で集団登下校などの対応を取り、被害届が出たことから逮捕となったようだ。
しかし2chは相変わらずすごいね。早朝の6時とかからチャット状態で延々と書き込みがある。みんな元気で暇なんだなあ、と改めて思ったり。
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ようやく次の小説が書けそうな雰囲気になってきた。前回の「Gevrey Things(ジュヴレイ・シングス)」が完成してから1年3ヶ月。遅筆もここに極まれりという感じだが、その間何もしなかった訳ではない。「火吹き男のブルース」に手を入れて長編に仕立て直そうと思ったのだが思ったほど良くなくて頓挫したのが去年の夏から秋だから、それ思えばまあ普通のギャップかな。
次の小説が完成したら、前作の「Gevrey Things」を投稿しようと思っているので、今回はちゃんと仕上げねば。というか、まずはちゃんと構想を練らなくちゃ。
「アンダープレッシャー」が文藝賞の一時審査突破。これが今のところの僕の最高位。そろそろ賞ぐらい取っておかないとね。
6時頃起床。連休前から魔窟と化してしまった我が家の冷蔵庫を大掃除し、シャワーを浴びてから出勤。どうも定期的に自炊をする興味がまったくなくなってしまうのが問題だ。食材も無駄になるし、体にも負担がかかる。--
通勤電車の中で、永井荷風、「ボク東奇譚」を読了。「ボク」の字は、さんずいに墨の旧字体である。
旧玉ノ井の私娼街に通う老年の作家「わたくし」と、私娼「お雪」との関係を「淡々と」描いた点描的小説。
なぜ「淡々と」にカギカッコをつけているかと言えば、それは作者が意図的に物語が淡々と進むように意図した結果、淡々としているからである。この作品は小説であり、ドキュメンタリーではないので、倫理的にモノを言ってもせん方無いことである。とは分かっていても、荷風が捉える玉ノ井の情景やお雪の性格などはあまりにも手前勝手であり、この小説が全国津々浦々で読まれ、当時の娼婦という職業について幻想が生まれていたとすれば(そして確実に幻想が生まれていたであろうからこそ)、荷風の意識はあまりにも美や粋に捕らわれすぎて、真実を見ようとしなかったのではないだろうか、と思わざるを得ない。
現代にこの小説を読んだからと言って、当時の娼婦誰しもがあっけらかんと明るく楽しく生きていたと思うような人はいるまいが、売文で生業を立てた男の罪は、没して40年近く経った今も、作品が残るかぎり潰えることはないのだということが、実に良く分かる。
簡単に言えば、カッコつけの情けない男の安っぽい白昼夢なんだが、構成力と文章力があるために、はまってしまったということなんだろう。大宰と共通する部分が多々あるように思う。
好きか嫌いかと問われれば、嫌いなんだが、作品としては非常に良く出来ている。はとバスツアーで浅草名所巡りするみたいなもんかな。ついでに東京タワーも見てさ。
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仕事は相変わらずバタバタモード。リース会社のタコ営業が、先週来社した時と全然違うことを電話で言い放ちやがりました。しかも昨日契約書を持ってくる予定だったのをすっぽかして。「また電話します」と言って電話を切ったがそれきり電話はなし。「子供が怪我しちゃいまして」とは、「親が死にまして」よりも、嘘としての罪は軽いか重いか。仕事やれ、仕事。
朝からずっと某お友達系お仕事の見積作成を。合間にまだリース契約も出来ていないのにMac G4がドッカと会社に届いてしまう。おまけに昨日お亡くなりになったFireWallの代替品は届くのに、サポート会社からは連絡一つなし。あーあーあー、どいつもこいつもいい加減な仕事ばっかりやりやがってこのー、誠実さとか責任とかプライドとか、お前らにはないのか。
午後は某合併系会社の担当者が明日で退職するため、市ケ谷駅方面まで挨拶に。新会社を見ることなく退社するのは、どんなもんなんでしょうかね。会社に戻ってきてからはまたお友達系見積資料作って、何とか夕方までに約束が果たせた。何よりなにより。
その後は面接の通知を何通か出してやたらと出ているプレスリリース集めて回覧して、日常業務やって。
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仕事の後は、社長と部長、それに社長の御主人の取締役と4人で飲み。日本酒飲んでちょっといい気分に。8時頃散会して駅まで行ったら、中央線快速が止まっているせいで緩行はすし詰め状態。ひーひー言いながら三鷹まで。情報公開系うるさい車掌がずっとワーワー喋っているせいで、本に集中できずに難儀した。
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飲んで帰ったせいで、眼鏡屋に寄ることができなかった。明日は是非寄ろう。
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絶食、断食というのは、やりたいと思ったこともないしやったこともない。いいのかしら。ちょいと気になる。
記載なし
今日は4月30日と、5月1日の日記を書いた。一週間分溜め込んでしまったので、一気に追い付きたかったのだが、5月1日分にはPRIDE Grand Prixの記述があり、時間がかかってしまい挫折。明日、続きを書こう。PRIDEの結果が当日のファイルになっていると、野原さんにも見てもらえて、いいかもしれないし。
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今日から社会復帰。寝坊してはいけないと念じて眠ったら、5時過ぎに目が覚めた。今日はジョギングはしないと決めていたので、中途半端に時間を持て余す。これなら走っておけばよかった。
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仕事帰りにシャチョウとブチョウと飲み。いつも通り「たまち屋」で。8時前にお開き。シャチョウは夕方から突然膝が痛くなったらしく、脚を引き摺っている。
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今日の体重:88.8キロ(12月23日スタート時95.8キロ)、今日の体脂肪率:25.4パーセント(12月23日スタート時28.8パーセント)
生まれてから死ぬまでがずっと夢の中に住み続けたフィネガンの、
記載なし
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