あなたの温もり 思うこと  不明編



1997年11月10日(月)


Fast Car / Tracy Chapman


いつもより早く目が覚める。昨夜はひどく眠りが浅かった。窓は完全に曇っている。まだ朝焼けの残像のような赤みを帯びた陽射しが弱々しく街道を照らしている。

マックの電源を入れてまずはメイルチェックをして、それから夜中に更新された日記を幾つか読む。今日も彼の日記は更新されていなかった。枕元に置いたミネラルウォーターを二口ぐらいラッパのみしてから朝食の仕度にかかる。

昨日作ったカレーとトーストと牛乳とコーヒー。時計代わりにテレビをつけ、占いなんかを気にしながら歯磨き洗顔。

ゴミをまとめてから着替え、家を出る。7時30分始発の三鷹駅行きのバスに乗る。バスに乗る直前に今日は何も読むものを持ってこなかったことに気付き、がっかりする。

道路はすいていたが、バスの車内は満員だった。心なしかいつもよりも若い女性が多かった。僕の目の前に立った丸顔ににきびだらけの女の子のコロンの匂いがきつくて難渋する。

半分呼吸困難になりながらも駅に到着。いつもは黄色い各駅停車で座って行くのだが、今日はオレンヂ色の快速電車に乗り込む。三鷹でずいぶん人が降りるとは言え、すでにぎっちりと人を詰め込んだ電車が、何やら事故があったのか15分ほどの遅れを保ったまま2分間隔でやってくる。本を読んでいればアッという間の通勤電車も手持ち無沙汰で長く感じる。四ツ谷で各駅に乗り換えて職場へ。

朝一番でクレーム処理をと思っていたのにクライアントが出社してこない。仕方がないのでアメリカのクライアントに向けて英文のメイルを3通ほど書く。秋田方面のクライアントの受領書と納品書に捺印して送ったりもする。T社の新規の仕事のデータが届くが、約束のハードコピーが入っていないので連絡を入れ、明日着で送ってもらうことになる。

金曜日に新規受注したN社の原稿をヨシカワさんに渡して、ワードカウントをしてもらっているうちに例のクレームのクライアントから電話。原稿を抱えてすぐに出向く。神保町で地下鉄を降りて、古書店街を歩く。まだ時間が早いせいか閑散としている。クライアントとお互いに謝りあう。結局意志の疎通が不十分だったということで、笑顔でお互いをかばいあう。20分ほど話をして神保町を後に、社に戻る。

12月末納期の印刷までの仕事に関して、DTP業者と印刷業者と連絡をとりながら工程表に線を引いている間にアッという間に昼休み。生姜焼き定食。食後に日経新聞を読みながす。相変わらず暗い記事ばかり。清水エスパルス、潰れてしまうの?

午後一番から営業会議。社長と部長に10月度の受注結果を報告する。10月度の受注実績は対計画で173%。今後の予定だの最低価格の設定だのについて話しているうちにあっという間に2時。

続いてN社の仕事の流し方についてバカタレオヤヂとヨーコさんと打ちあわせ。山のように借りてきた資料をどうやって正確に反映させていくかについて紛糾する。会議の最中にN社の担当から電話。追加原稿が出るので取りにきて欲しいとのこと。3時でアポをするが、打ち合わせが全然終わらなくて30分遅らせてもらい、大慌てで地下鉄に飛び乗り、芝公園へ。

N社の担当と原稿を眺めながら問題点を指摘したり、納期の確認をしたりして同社を出る。JRの浜松町まで歩いて有楽町、茅場町経由で東陽町へ。H協会の納品。エレベーターホールの窓から真っ赤な夕焼けが見えた。

東西線と南北線を乗り継いで帰社。17時。すぐにヨシカワさんにN社の追加原稿のワードカウントをしてもらう。その間にヨーコさんとN社の仕事について再度打ち合わせ。さくさく終わらせてN社宛の見積書を作り、ファクスで送る。P社から電話。今日アメリカから届くはずの原稿についての問いあわせ。DHLで原稿が来なかった旨伝え、既にアメリカ本社に問いあわせのメイルをしたことを伝える。電話を切ってからアメリカに送ったメイルを同氏宛に再送する。続いてS社から電話。新規担当者。ワークブックの英訳、DTP、印刷・製本の見積依頼。とりあえず明日の午前中にアポ。続いてバカタレオヤヂとゆうこさんに、明日の納品予定のA社の原稿の上がりの状況を確認、さらにDTP業者に電話して、A社のFrameMakerの流し込みの進捗状況を確認し、同時にFrameからAcrobatに落としてもらう場合の目次と索引の扱いについてわいわいやる。明日はテキスト納品、明後日には一回目のFrameの納品ができそうな感じ。

電話を切ったらスギモト君からの相談。某外郭団体N機構の入札説明会の報告を受け、入札金額の設定等についてあれこれ話す。話していると印刷業者から電話。S銀行のレポート印刷・製本に関しての日程調整。明日の夕方に青焼と表紙の色校があがるとのこと。どうせ明日の午後は僕はいないので、適当に置いておいてくれと指示。ついでにスギモト君の持ってきたN機構の印刷・製本の仕事の概算見積をお願いし、スギモト君を電話口で紹介。あとはよろしく。

T社のマニュアルの改訂版と、防衛庁向けの指令書の改訂版の原稿を揃え、明日すぐに作業に入れるようにしておく。R社のDTP用のデータをM.O.に落とす。

やれやれと思っていると、さっき見積を送ったN社の担当から見積の内容に関して問いあわせ。

「データ修正にどうして3万5000円もかかるんですか」といちゃもん気味の問い合わせ。仕方がないので、ウチの社のG.C.I.Pの話やら、工数についてやらを丁寧に説明するが、何を言っても「でも簡単な仕事じゃないですか」と繰り返される。仕事の全体の金額から比べれば微々たるものなので、「じゃあその分値引きしましょうか」と歩み寄っても、「納得せずに引いてもらってもこちらが困る」と強情をはる。かわいらしい顔をした若い女の子なのだが、一度言いだすとなかなか引かない。

結局15分以上かけて丁寧に説明し、最後には納得してもらう。発注書をファクスで送ってもらう。ファクスを取りに行ったら、一緒にD社から追加翻訳原稿が届いていた。慌てて担当者に電話し、納期と納品形態を確認。

ようやく机の上がキレイになってきたので、明日ヨシカワさんにお願いする仕事の下準備をしていたら、良く考えたら明日は彼女はISOのセミナーの日だった。がっかりして明日の自分の仕事に組み入れる。

7時を過ぎてから営業日報をパタパタと打つ。社長と部長が帰らないで待っているので嫌な予感。予想通り飲みながら話をしようとのこと。近くの居酒屋で飲みながらあれこれ話すともう9時過ぎ。

中野行きの各駅に意味もなく飛び乗り、四ツ谷で快速に乗り換えたら新宿で特快が待っていた。三鷹からバスで帰宅。すっかり酔いは醒めていた。

洗濯物を畳み、昨日のカレーに火をいれてから日記を書き始める。スタンドの白熱球が切れてしまってので交換した。

途中ニナから電話。お互いの仕事の話やら、夕食の話やら。

コンビニで氷を買ってくるのを忘れたことを今ごろ思い出している。




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