思うこと



1998年3月1日(日)


Agua de Beber / Anna Caram


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もっと出張の疲れが出るかと思っていたが、意外と元気に起床。

窓の外は雪。秋田に出張に行ってる間は雨だったのに、どうして東京に戻ってきたらいきなり雪なんだ。

遅い朝食はニナ製のスパゲッティ・ペペロンチーニ。おいしゅうございました。

4日分の日記やら読書記録やらメイルやら何やらをやたらと書く。途中でテレビを見たり本を読んだり、ふと気付くともう4時。ニナはディープな昼寝に突入している。

雪のせいかやたらと寒いので、とにかく暖まろうと風呂に入る。文庫本を持って、じっくりゆっくりと入る。のぼせるぐらい入る。

おかげですっかり暖まり上機嫌。ニナもディープな昼寝からフッカツしてきたので、夕食の支度など。

今日の夕食はGG特製のコーンスープ。「コーンスープ」という名称は僕の母が勝手につけた名前で、実際はコーンスープという感じではないが、まあそのへんは適当に。

ソーセージ2種類を適当にぶった切り、たっぷりのバターとともに熱した寸胴鍋に放り込んで弱火でちょろっと炒める。ニンジン、ジャガイモ、大量の玉ネギを投入し、更にバターを加え炒める。牛乳1リットル、水1.5リットル程度を加え、強火で煮立たせる。ローリエ、ホールコーンを缶詰1ヶ分を加えてしばらく煮込む。野菜が柔らかくなってきたら固形スープを4ヶ、それに塩コショウを加えてさらにしばらく煮込んでできあがり。

うーん、美味しい。優しい味だ。寒い日にはこういう暖まるものが嬉しいなあ。保存食にもなるし、今週はしばらくこれで食いつなげるだろう。ふふふふふ。



Close to You / Anna Caram


文庫本を買うとくっついている解説というのはあまり好きじゃない。

村上春樹や村上龍の作品なんかには解説がついてないものもあるんだけど、殆どの文庫本には最後の方に解説がくっついている。で、あくまでも僕の個人的意見だけど、解説を読んで作品に対する感動が増幅されることは殆どなくて、逆に白けてしまうことが多い。だから最近では解説は一切読まないようにしている。

とっくの昔に死んでしまった海外の作家の作品についての解説などは例外かも知れないが、殆どの解説はその作品を褒めている訳だが、この褒め方が何とも機械的というか儀礼的というか、ホントに読んでいて詰まらなくなってしまう。

特にいわゆる批評家とか評論家とかと呼ばれる人々の書く解説というのはホントに詰まらない。あれこれと引用したり分析したりしてその作品の素晴らしさを力説してもらっても、その評論家の価値観と僕の価値観が違うということが明らかなので、やたらと褒められれば褒められるほど白けてしまう。まだ作家の人が書いてる解説の方が型破りで面白い。例えば村上龍の「69」の解説は吉本ばなな、中上健次の「鳩どもの家」やランボーの「地獄の季節」の解説は村上龍、このへんの解説はとっても素直な思い入れが表に出ていて読んでいて共感が持てる。

学問として文学に接する人というのも確かに存在はするとは思うけど(僕もかつてはそうだった!)、それよりは圧倒的に趣味で文学に接する人の方が多いと思うから、あまり小難しい分析や論理を並べ立てて解説されてもちっとも実感が湧かないというのが僕の感想だ。

まあ、まだ生きててバリバリ書いてる人達の作品に限って言えば、ってことなんだと思う。過去の作品については、書かれた当時の時代背景や作者のスタンス等についての論述を読むことにはかなり意味があると思うから。



Mas Que Nada / Anna Caram


そうそう、解説について書いたのでもう一つ。

僕は作家の人の処女作というものにかなり興味がある。というか、一人の作家の作品を読む場合、それぞれの作家がどういう順序で作品を発表して行ったのかということに興味がある。

だから、解説はいらないから、年譜をつけてくれたらすごく嬉しいんだな、これが。

特定の評論家の価値観を並べ立てるよりは、客観的に作家の半生を年譜にして示してくれた方が、よっぽどリアルで嬉しいんだけどな。



Mas Que Nada / Anna Caram


さて、もう3月だ。

今月の20日でこの「思うこと」も二周年。三年目に突入する。

たくさんの人達に日々読んでもらって何とかここまで書き続けられたって感じだなー。

と言うわけで、今まで僕を支えてくれた皆さんへの感謝の意を込めて、公開オフなど一つやってみようかと。

日程は3月下旬から4月上旬にかけての土曜日(まだ未定)、場所は都内(これもまだ未定だけどなるべく安くて美味しい場所にしようと思ってます)、日記書きの人もそうじゃない人も自由参加という形式で。

詳細についてはこれから決めていこうと思いますが、とりあえず日程が合えば参加してみたいという方は、ボタンを押してみて下さい。メイル等で連絡させて頂きますし、このページでも追って報告したいと思います。

皆さまのご参加、お待ちしております。




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