健康・アンチエイジング書評

MECダイエットとは? 肉・卵・チーズをたっぷり食べて50kg痩せる

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椎名マキさん著、渡辺信幸さん監修の、「肉・卵・チーズをたっぷり食べて 1年で50kg 痩せました」という本を読んだのでご紹介。

健康的に痩せたい。

見た目の美しさだけではなく、身体の内側から美しくしたい。

そう願う人は多いだろう。

僕自身、2008年から2010年にかけて、約27kgのダイエットに成功した。

ダイエット成功時のことをまとめた記事はこちら。ぜひご一読ください。

超デブだった僕が27kgダイエット成功時に実行した10の大切なこと
最初に3枚の写真をご覧いただきたい。 この写真、誰だかお分かりになるだろうか。 1枚目は20歳の頃の僕だ。当時体重は70kg前後である。僕は身長が190cmあるので、70kgだとかなりガリガリだった。 2枚目の写真は、今から6〜7年前、35...

 

さらにダイエットに成功してから10年経過しても、さらに体型を絞り筋肉質になり、体脂肪率も減っている。

こちらも併せてご覧ください。

食べても太らず体型も崩れない 〜 外食続きでも体重・体型を維持する10の方法 [ボディメイク]
年齢とともに人は誰しも太りやすくなり、痩せにくくなる。 世間ではそういわれている。 でも、僕はそんな世の中の流れとは逆行して生きている。 20代で激太りをして105kgの肥満体になった僕は、40歳のときに2年かけて27kgのダイエットに成功...

残念ながら世の中には間違ったダイエット方法が溢れている。

だが「全員に対してこれが絶対の王道」という方法もないのが実情で、だからこそ、さまざまなダイエット方法が紹介されては消えていくのだろう。

そんななか、最近の僕のテーマは、「風邪を引かない身体を作る」「がんがんランニングしても故障しない身体を作る」こと。

そして、そのような丈夫で健康な身体を手に入れつつ、健康的に美しい身体を作り維持していくこと。

この二つを同時に叶えたいと思っている。

風邪をひかない身体作りに関しては、先日こんな記事も書いたので参考にしてほしい。

記事にも書いたが、いまの僕のテーマは「たんぱく質不足をいかに補うか」だった。

そしてそのタイミングで「MECダイエット」に関する本を読んだ。

それが椎名マキさんの「肉・卵・チーズをたっぷり食べて 1年で50kg 痩せました」だったのだ。

僕は50kgもダイエットをする必要はないし、糖尿病の傾向があるわけでもない(椎名さんは重度の糖尿病を克服された)。

ただ、僕がいま目指す「しっかり栄養を摂って頑丈な身体を作りつつ、ゆるやかに身体をしぼる」に役に立つのではないかと読んで見た。

結果、予想どおり、僕の向かいたい方向に非常にマッチした内容だった。

さっそく紹介しよう。

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カロリー制限は意味なし

僕も含め多くの人は、「ダイエット」というと、「カロリーコントロール」だと思っている。

高カロリーのものを食べれば太る、低カロリーのものにすれば痩せる。

入ってくるカロリー以上のカロリーを消費すれば痩せる。

これは部分的には事実だが、正しくない側面も持っている。

どういうことか。

それは、同じカロリー(熱量)を持つ食べ物でも、太りやすいもの、太りにくいものがあるからだ。

たとえば仮にヒレステーキ200gと同じカロリーのロールケーキがあったとする。

カロリーだけを考えれば同じ熱量だが、ステーキとケーキでは含まれている栄養素がまったく違ってくる。

ステーキにはたんぱく質はもちろん鉄分、マグネシウム、ビタミンなどが豊富に含まれている。

いっぽうでケーキには栄養はほとんどなく、エネルギー源としての糖質だけが大量に含まれている。

糖質は人間の身体のエネルギー源となるわけだが、現代社会では糖質が過剰摂取されており、結果肥満になる。

糖質はお菓子やジュースなどにももちろん含まれるのだが、僕たちの主食と呼ばれるものに、非常に多く含まれている。

たとえばパン、ごはん、パスタ、うどん、ピザなどは糖質の塊。

本書によると、240gの白米ごはんは、角砂糖22個分の糖質が含まれているという。

肉や脂などがダイエットの敵、と考えられいた時代が長かったため、僕などもつい「今日は軽めにおにぎりだけにしておこう」というような考えをしがち。

しかし、実はおにぎりは、ダイエット的にはまったく軽くない。糖質の塊を食べているのだ。

食事を軽くしたいなら、むしろ主食を抜いて糖質を減らすことが近道なのだ。

そして、次項でも説明するが、糖質を制限するダイエット、糖質制限ダイエットが流行しているのも、この、「糖質がダイエットの大敵」という考え方に則したものなのだ。

「糖質制限」は弊害が多い

本書で105kgの肥満で重度の糖尿病と診断された椎名マキさんは、当初病院が指導するダイエットに取り組んだがまったく効果がなく、独学で糖質制限ダイエットに取り組んだ。

糖質制限により105kgあった体重は73kgまで落ちたものの、そこで停滞する。

椎名さんの標準体重は54kgなのに対して、まだ20kgほど重い状態だ。

しかも、糖質制限ダイエットに取り組む椎名さんには、さまざまな不調が襲いかかってきたという。

椎名さんが感じていた不調とは、以下のようなもの。

  • ひどい冷え性
  • 立ちくらみ(貧血)
  • 血尿
  • 低血圧
  • 生理不順
  • 便秘

などなど。

要は、椎名さんは、「糖質を制限する」というダイエットに加え、脂質やたんぱく質も控えてしまっていた。

「もっと痩せたい」という想い、体重の減り方が遅いという焦り。

そして従来の「ヘルシー志向」「カロリー制限」という考え方が頭に残っていたことなどが組み合わさり、健康的に生きるのに必要な栄養素が摂れなくなってしまっていたのだ。

パンやごはんを「がまん」して、野菜で食事の量をかさ上げし、糖質だけではなく資質もたんぱく質も遠ざける。

すべてを「制限」「がまん」する生活で身体の調子はどんどん悪くなり、そして精神的にも追い詰められた椎名さんは、糖質制限ダイエットの限界を感じることになる。

さて、次のページでは、いよいよこの本の主題、「MECダイエット」について詳しく説明する!

 

【次のページ】MECダイエットって何?思う存分肉を食って痩せるってどういうこと??

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