ビタミンCは継続的に飲み血中濃度を高く保つ
ビタミンCの「大量摂取」とは、どれぐらいの量を飲めば良いのだろうか。
国が定めたビタミンCの1日あたりの所要量は100ミリグラムである。
しかし、この量は、「壊血病」という、ビタミンC欠乏症により発症する致命的な病気を防ぐために設定されている量である。
それに対して、生田さんはじめ、ビタミンCのメガドーズ療法を推奨している医師が提言している摂取量は、桁が違う。
健康なときで、1g、つまり1,000ミリグラムを4回飲むことを推奨している。
また、カゼのひき始めや強いストレスを感じてるときなどは、1時間おきに1,000mgを、症状が収まるまで飲み続けるよう薦めている。
1時間おきに1,000mgということは、起きている時間ずっと飲み続ければ、1日あたり16〜17gのビタミンCを摂取することになる。
ガンなどの致命的な病気の治療の際には,経口ではなく、点滴で、さらに高濃度のビタミンCを体内に注入し続ける。
これらの医療的なビタミンCメガドーズ療法については、本書を詳しく読んでもらいたい。
いずれにしてもビタミンCの大量摂取のポイント、一気にたくさんの量を飲むのではなく、血中のビタミンC濃度を高い状態に維持することがポイントだ。
つまり、一度に10g飲むのではなく、定期的に1gのビタミンCを飲み続け、血中濃度を高く保つのが、効果的な飲み方なのだ。
経口摂取したビタミンCは、必要な分は体内で消費されるが、体内に留まっていられる時間は約4時間である。
つまり、一度に10gのビタミンCを飲んだとしても、4時間後には使い切れなかったビタミンCは体外に輩出されてしまう。
そして、どんなに一気に飲んだとしても、血中に取り入れられるビタミンC濃度には限界があり、それ以上は取り篭めないのだ。
本書には具体的な数値データが公開されているので、気になる方は本文を読んでいただきたいのだが、継続的にビタミンCを大量摂取し続けることで、人間の体内がビタミンCが「満タン」の状態になる。
この状態を「ダイナミックフロー」と呼ぶのだが、ダイナミックフロー状態の人は、病気になりにくいのだ。
なぜなら、体内に充分なビタミンCがあるので、身体の中で活性酸素が発生しても、身近なビタミンCが活性酸素を「瞬殺」できてしまうからだ。
もともと体調が良い人は、体内に活性酸素が大量には発生していない状態なので、1日1グラムを4回程度。
そしてもともと体調が悪い人は、不調の原因である箇所の活性酸素を輩出するだけの量のビタミンC、1グラムを1時間おきに飲むことで、ダイナミックフロー状態を作り出すことができるのだ。
ビタミンC療法がなぜメジャーにならなかったかの黒歴史
ビタミンCというのは薬ではなく食品である。
そしてビタミンCは比較的単純な物質なので、安価で大量に生産することができる。
飲みすぎると下痢をする程度しか副作用がなく、病気だけに選択的に効果を発揮する。
まさに万能物質なのだ。
ところが、この万能性と安価で副作用がないという点があだとなり、ビタミンCはごく最近まで、その絶大な効果が正当に評価されてこなかったのだ。
詳しくは本書でわざわざ1章を割いて、いかに古い時代の医学界がビタミンCの効果を抹殺してきたかが書かれているので、そちらをご一読いただきたい。
要は、安価なビタミンCで多くの病気が治ってしまっては、医者も製薬会社も儲からない。
だからこそ、ビタミンCのメガドーズ療法は暗黙の了解でタブー視され、研究をしてきた学者までが異端扱いされ、学会でも正当に評価されずに来たのだ。
しかし、最近になって、ついに学会もビタミンCの正当な効用を認めざるを得なくなってきた。
だからこそ、本書のような、従来はNGとされてきた、ビタミンCの大量摂取を医師が堂々と勧めるという本が販売できるようになったのだろう。
まとめ
僕は医師でも薬剤師でもない。
なので、僕はあくまでも僕自身の体調の変化について語ることしかできず、「あなたにも効きます」とは決して言えない。
その点はくれぐれもご了承いただきたい。
僕に限っていえば、体調不良のときに1時間おきにビタミンCを飲み続けると、ぐんぐん調子が良くなることを実感できる。
また、体調不良のときだけではなく、強い強度で運動をしたあと、たとえば長距離のランニングの後にビタミンCを疲労感がなくなるまで1時間おきに飲み続けることで、消耗感が大きく減退することを感じる。
あと、睡眠不足の日にイライラしたり、気分が落ち込みそうなときも、ビタミンCを飲み続けると、気持ちが落ち着き元気が出で来ることがある。
身体に疲れが出ていて、「あ、カゼをひきそうだな」というときも、ビタミンCの量を増やすと症状が消える。
などなど、僕の中では非常にポジティブな変化が現れている。
繰り返すが、これらの変化は僕が個人的に感じていることであり、皆さんに同じような効果が出るかは分からない。
また、ビタミンCには副作用はないといわれているが、サプリメーカーなどは大量摂取はしないようにと但し書きを書いている。
あくまでも、ビタミンCの大量摂取は自らの責任において、選択の結果行うようにして欲しい。
僕としては、不具合が全然なく体調にポジティブな影響があるようなので、何も問題がないならビタミンCの大量摂取を当面続けてみようは思っている。
また定期的に効果について報告しようと思っているので、気になる方は覗いてみてください。
そして、自分もビタミンCのメガドーズ療法にチャレンジしたいという方は、まずは専門家である生田医師が書いたこの本を読み、充分内容を理解したうえで、自己責任でチャレンジして欲しい。
僕自身も本ブログも、ビタミンCのメガドーズ療法によっていかなる不調などが生じたとしても、一切の責任は負えませんので悪しからず。
最後に、僕が定期的に飲んでいるビタミンCの錠剤と原末を紹介します。
これも、オススメしているわけではなく、たまたま見つけたのがこれだった、ということです。
錠剤は外出時に、原末は自宅で主に飲んでいます。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。