生き方・ライフスタイル書評

不幸になる生き方 by 勝間和代 〜 不幸を知ることで幸せになる!! [書評]

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ブックレビュー2010年67冊目の読了は、勝間和代氏著、「不幸になる生き方」を読了。

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素晴らしい。勝間氏の著書はずいぶん読んできたが、本作はベスト3に入る快心の内容だった。

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不幸になる生き方 by 勝間和代 〜 不幸を知ることで幸せになる!! [書評]

本の帯は真っ黒に塗り潰され、写真の勝間氏もニコリともせずにじっとこちらを睨んでいる。

ここまでやるか、という気合である。

思わず笑ってしまったが、本気度が伝わってきてこれはこれで良い。

そして本書が素晴らしいと感じた点は大別して以下の3点。

1. 「日本経済」というマクロなアプローチと「自己啓発」というミクロなアプローチの一体化が完成している

勝間氏の著書やブログを定期的に追いかけている人は承知していると思うが、勝間氏の活動は、マクロ側からのアプローチとミクロ側からのそれに大別される。

マクロ側からのアプローチとは、「デフレ脱却」や「少子高齢化」に代表される、日本経済・日本社会が抱える問題を解決しようという活動である。

そして、ミクロ側からのそれは、勝間氏が大ブレイクするきっかけとなり、多くの支持者を獲得した自己啓発本「10倍シリーズ」に代表される、効率良く正しい方法で努力をすることで収入を増やして成功しよう、という活動である。

本書では、前半を「全体理論編」、後半を「個別理論編」とし、「不幸」についてマクロ側、ミクロ側両方からアプローチすることで、現代の日本人が陥っている不幸について、総論と個別論両方で読者が納得できる仕組みを作ることに成功している。

2. 「幸福」「不幸」という観念的な価値観を「技術」「テクニック」に置き換えることに成功している

漠然としていて定性的な価値観や観念は数値化しにくく、従ってその状況を脱却するためのアドバイスも曖昧としたものになったり、精神論に走ったりしがちである。

本書では、それらの価値観を改善しやすく数値化が可能な断片に切り刻み、結果として一つ一つを「テクニック」「技術」に置き換えてしまった。

「Not To Doリスト」、「10-10-10の法則」などは憶えやすくしかも実践しやすいうえに、これらのテクニックがどうやったら定着するかについてまで踏み込んでいる。実に素晴らしい。

3. 不幸を招く7つの法則を示すことで、不幸な人が幸福になるための具体的な道筋が示されている

原因に対して明快な結果を示すことで、読者が問題を解決するために必要なステップを踏めるよう、ヒントを与えている。

不幸になりたい人などいるはずもなく、本書を手に取る人は皆多かれ少なかれ人生に問題を抱えているわけで、そういった人々に解決案を提示して本を締めくくることが出来ている点が素晴らしい。実践できるということだ。

上記3点には含めていないが、勝間氏の著書はどれも大量の参考文献が紹介されていて、僕の経験ではこの参考文献がまた良書ばかりなのもとても助かる。

本の構成が読者に対して親切で出し惜しみがないのは、勝間氏の心意気が良く現れていて素敵だと感じる。

問題解決に絶対という方法はないが、彼女が提言する方法はどれも簡単なものばかりだ。皆も不幸をを学んで幸せになろう。

不幸になる生き方 の チェックはこちらから!

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