Along Came Betty / Art Blakey and the Jazz Messengers

「最近、不明編書かないですね」

こんなメイルをもらった。確かに、もう随分不明編を書いてない。あ、最近の人は分からないかも知れないけど、僕は96年の秋の終わりぐらいから、97年の春まで、ほとんど毎日「意味不明な日記」ばかり書いていた。

具体的に「どんな」日記かと言うことを説明するのは非常に難しいのだが、例えば、こんなのとか、こんなのとか。

要は、心の動きをそのままストレートに描写するのではなく、フィルターを幾重にも通して別の、もっと象徴的な文字に置き換えて書くという感じかな。

日記界の元祖不明と言えば夜久さんだけど、夜久さんの不明と僕の不明はまたちょっと表現方法が違う。僕が見る夜久さんの不明は「文章的」な不明で、僕の不明は「文字的」不明って感じだろうか。

夜久さんの場合がどうかは知らないけど、僕の場合「不明編」を書くのは、心がかなりの勢いで振幅している時で、しかもそれをあまりストレートに文字にしたくない時に限定されてくる。も一ヶ付け加えると、思いをフィルターに通すだけの時間的な余裕がないとなかなかできない。

だから仕事が忙しかったり、大きなトラブルがあったりすると、不明日記はなかなか書けなくなってしまう。

最近僕が不明編を書かないのは、僕が精神的に随分と安定してきたからなんだろう。フィルターを掛けて表現しなければならないような心の動きがないからなんだろう。それはきっととても僕の精神衛生上は良いことなんだと思うけど、あんまり長く書かないと、ちょっと寂しいような気もしないでもない。

でも無理して書いても全然気持ち良くないから、書く気になるのを待つしかないんだろな。

今考えると、良く半年近くも、毎日あんなものばかり書いていたと思って、妙に感心してしまったりする。うーん。