書評

本気で成功したけりゃこれを読め 書評「非常識な成功法則」 by 神田昌典

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この世に生まれてきたからには、失敗したいと願っている人はいないだろう。

だが、成功したいと「本気で」願っている人も、意外と少ないのではないだろうか。

もしあなたが今の状況を打破して大成功したいと「本気で」願うのならば、まずはこの本を手に取って読み、書いてあることを実践するといい。

難しい本ではない。ごく簡単な文書で平易に書かれ、あっという間に読み終わることができる。

神田昌典氏の「非常識な成功法則」という本だ。

 

 

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣 

神田 昌典 フォレスト出版 2002-06

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文章は簡単だが書いてあることは深い

 

 

僕自身この本を読むのは2回目だ。前回読んだ時には以下のレビューを書いている。

 

視点が新鮮な成功手引書! ”非常識な成功法則” by 神田昌典

 

今回読んで、前回読んだ時には僕は神田氏の凄さをまだ十分認識していなかったと反省した。

この本は文章は平易で簡単に読めるが、内容は実に深い。

サブタイトルにある通り「お金と自由をもたらす8つの習慣」について、僕らに本気で教えてくれる名著である。

本書の中でも神田氏が書いているが、神田氏は別に本を出版しなくても十分にリッチで優雅に暮らせる人だ。

そんな神田氏が、わざわざ自分の成功の仕組みを法則化して教授してくれているのだ。

なぜか。

神田氏はこう書いている。「一人でリッチになっても、つまらないから

 

そして本書を読んでその内容を愚直に実践した勝間和代氏は、この本をセミナーの課題図書に設定した。

勝間氏はこう言う。「この本に書いてあることは是非実践してください。ホントに効きますから!

 

大成功した神田氏が本気で書き、そして大成功した勝間氏は神田氏の本を読んで成功し「この本を読んで実践しろ」と言っている。

さらっと飛ばし読みできてしまう本だ。

だが、飛ばし読みしてしまっては、頭に内容が残らない。

穴が開くほど気合いを入れて読んで欲しい。

 

 

キレイごとでは成功できない

 

 

本書では8つの成功法則を列挙している。その成功法則は以下のとおり。

 

  • やりたくないことを見つける
  • 自分にかける催眠術
  • 自分に都合のいい肩書きを持つ
  • 非常識的情報獲得術
  • 殿様バッタのセールス
  • お金を溺愛する
  • 決断は思い切らない
  • 成功のダークサイドを知る

 

この8つの法則を語る前の序章で、神田氏は自らき悪の感情を認めて利用しろ、述べている。

人間の中にある悪の感情。「あいつ今に見てろよ」や「フェラーリに乗って美女とやりまくりたい」といった欲に繋がる強い感情、エネルギーを活用するのだ。

そしてこのエネルギーを活用して成功したら、今度は時間とお金を使って自分の心を浄化していき、本当に素晴らしい人間になれるよう努力する。

お金も時間もない状態で世のため人のために何かをしようと思っても、何もできない。

だが、大金持ちであれば、例えば100億円を個人の資産から寄付するようなこともできる。

順番が大事なのだ。キレイゴトは一旦忘れ、自分の欲をストレートに認めよう。

 

 

覚悟を決めて歩き始めよ

 

 

本書にはハッキリと目的が書いてある。

「あなたの年収を10倍にすること」と。

だが、成功のためにするべきことは、予想外に簡単なことが多い。

「紙に自分の目標を書いて毎日眺める」とか、

「やりたくないことをやりたいことよりも先に書き出せ」など。

一つ一つの法則を実行するのはそれほど大変なことではない。

だが、これは本気で「やるぞ」と信じて実行しないと続かないものだ。

何故なら、本書で書いてあることを実行すると、徐々に「どこにでもいる普通のいい人」ではなくなっていくからだ。

もしあなたが、「いつかは大金持ちになりたいなー」と願いつつも、今の生活に実は満足しているのなら、

本書は読まないほうが幸せなのだと思う。

歩き始めるならば覚悟せよ。逆に本気の人にとっては、こんな簡単なことで成功できるのか?と驚くようなシンプルな法則だ。

 

 

読んだだけではダメだ。すぐに実行せよ

 

 

どんな自己啓発書でもそうだが、読んでその気になって本を閉じ、しばらく高揚感を味わって終了というのが、最悪のパターンだ。

この本はまさにその典型で、本書を読んでも8つの法則を一つも実践しなければ、あなたの人生は何も変わらないだろう。もちろん僕の人生だってそうだ。

本書で書いてあることは実行するのが難しいものは少ない。だれでもすぐにスタートできる、ハードルの低いものが多い。

ならば、まずは試してみてはどうだろうか。

100万円のセミナーに出ろというのとはわけが違う。1,300円の本を一冊読んでノートとボールペンを用意すればすぐに始めることができるのだ。

とにかく自分の目標を紙に書いて眺め、ニタニタする。ここからスタートしよう。

 

 

まとめ

 

 

成功体験本の多くは、成功者が成功した後に、自らを省みると同時に戒めの意味も込めて、「感謝」「謙虚」「心」のようなことを連ねてしまうのだ、と神田氏は言う。

そして本書では、成功者が成功後に考える高尚なテーマではなく、僕たち凡人が歯を食いしばって成功という壁をよじ登る際に極めて実践的で必要な、現在進行形の法則を与えてくれる。

もちろんこの本を読んで8つの法則を実践したからといって、必ず全ての人が大成功するという保証があるわけではない。

だが、やみくもに努力するのではなく、正しい法則に従い最短経路を歩くガイドブックがあるのであれば、活用するにこしたことはない。

努力は正しい方法で行おう。

そして僕は、この本に書いてあることを信じてみようと思っている。

もしあなたも成功を夢見る人ならば、まずは手に取ってみてはどうだろうか。

 

 

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