7. 無意味な人生に「意味」を与えよ
「人生の意味とはなにか?」
この究極の問いに、アドラーは「一般的な人生の意味はない」と答えている。
生きる時代、環境が違えば、人それぞれ生きる意味も違ってくる。
苛酷な戦乱の時代に命を落とした子供に、生きる意味など問えるはずもない。
人生におけるコントロール可能な部分と不可能な部分の比率は、人によってまったく違っているのだから。
だからこそ、原則論としての人生の意味はないのだ。
しかし、アドラーはこのように続けている。
「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と。
世界とは、他の誰かが変えてくれるもきではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえないのだ。
周囲を気遣い他人にどう思われるかばかりを追求しても、そこにあるのは他人の人生だ。
嫌われる勇気をもち、幸せになる勇気を持ち、リスクを取って一歩を踏み出すこと。
その一歩こそが、あなたの人生に意味を与える、大きなきっかけの「点」になるだろう。
まとめ
僕はアドラー心理学については何も知らずにこの本を手に取った。
しかし、読み進めるに従って、僕は次々と驚かされることになった。
この2年ほどの間に僕が学んできたさまざまな心理学や脳科学、能力開発などで語られていることの多くが、この一冊に凝縮されていたからだ。
人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ。
選択理論心理学のベースも、このアドラー心理学と知り、なるほどと驚くばかりである。
本書は「哲人」と「青年」の対話形式を採ることで、非常に奥深い人生哲学や真理についての議論を、分かりやすく伝えることに成功している。
専門知識がなくてもサクサクと読み進められ、しかも対話形式に程よく挟まる「煽り」のおかげで臨場感たっぷりにアドラー心理学を「体験」することができる。
僕自身が2年かかって試行錯誤のすえに体得した「前に進む勇気」「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」とは何かを1冊で習得できる。
素晴らしい一冊!オススメ!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。